第3回 「人が集まる・辞めない会社」は何が違うのか。見栄えに頼らない「組織の魅力」のつくり方
生産・ものづくり・品質

まとめづくりは、一見能率が良いように見えるが、顧客の要求と合っていないと、欠品、過剰在庫、計画変更などさまざまなトラブルが発生し、結果として能率の低下を引き起こす。
以前は、「月次決算、月次計画、月次生産」のサイクルが主流であった。しかし、月一回計画し、その計画に従って月一回まとめ生産していたのでは、顧客の要求に合わなくて、「過剰在庫と欠品」を頻発させてしまう。
まとめづくりは製造コストだけを見れば、一見効率的に見えるが、欠品対応や計画変更、過剰在庫の処分などが生じ、逆に非効率になるケースも多い
たとえば、欠品に対応するために計画を変更してムリに生産しようとすると、原材料や部品の調達期間が長いこともあって部品集結がチグハグとなり、工程混乱を招くだけである。
計画・管理サイクルを決定する要因は2つある。1つは小ロット生産ができるかどうか、もう1つは生産・販売実績集計、評価(月次決算、能率、稼働率など)、販売予測集計、販売計画、在庫計画、生産計画、資材所要量・発注量計算、生産手配と続く一連の事務手続きの処理期間(計画、手配期間)の長・短である。
ここで言う生産計画・管理サイクルの短サイクル化とは、「年度、月、週、日々、そして受注都度計画」へと短サイクル化することである。
計画管理サイクルを短サイクル化するには、生産計画管理の仕組みを短サイクルにできるように変えることと、管理・運用組織を機能別分業でなく、製品別や顧客別に集約する必要がある。
製造側で小ロット対応できるようになったとしても、計画・手配期間が長く、月1回の計画立案しかできないようでは"月生産サイクル"となってしまう。計画手配期間の短縮は前述の核集計業務の自動化、計画立案プロセスの標準化などのシステム武装が重要である。
納期競争力を強化するには、段取り改善と計画・手配期間の短縮を同時に進め、顧客の要求に即応できる体制に革新することが大切と言える。
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SX&パブリック事業本部
シニア・コンサルタント
生産、物流機能領域を中心に、サプライチェーンマネジメントの視点から、在庫適正化、生産管理システム導入、コストダウン等のコンサルティングを行う。また、製造業の人材育成にも積極的に取り組んでおり、自律的継続的改善ができる職場づくりなど、サステナブルなものづくりの在り方についての研究・実践を行っている。
共著に『物流改善ケーススタディ65——コストダウン、作業効率を徹底追求——』『続・物流改善ケーススタディ65——コストダウン、作業効率を徹底追求——』(いずれも日刊工業新聞社)、『図解 ビジネス実務辞典 生産管理』(JMAM)、『生産管理のべからず89』(JMAC)
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シンクロノス・イノベーションユニット
シニア・コンサルタント
生産管理およびSCMに関するコンサルティングを実施。クライアントの事業の特性を把握した上で、その会社に合ったサプライチェーンの目指す姿を描き、課題解決をしていく支援を行う。工場全体をリニューアルする新工場建設のプロジェクトや、農業分野領域でも活躍。
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dXコンサルティング事業本部
チーフ・コンサルタント
SCM改革、在庫適正化のテーマを得意としている。生産・物流現場における改善等、現場に根付いた活動を推進し、会社の収益改善と人材育成を両輪で進めて成果を出すことも注力してきた。生産管理システム構築時の課題整理から業務改革シナリオ策定、導入効果の高いシステム運用へ向けた支援も行っている。
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