積載率だけにこだわるべからず
物流のべからず集
どうしてもなくせないマテハンについては、機械化や自動化を検討し効率性を追求する。
真に価値を生む作業に現場作業者を集中させる環境づくりが重要。
ねらい:マテハン効率化
キーワード:マテハン機器、カラクリ
前記事で記載したように、マテハン作業を最小化するためには、建屋や設備のレイアウトを見直すなど、ハード面での対策が有効です。ところが、
など、実際には多くの制約条件を抱えており、ハード面の対策は簡単なものではありません。したがって、現状の制約でハード面の改善ができない場合は、マテハンをなるべく人手で行わないようにする工夫が必要です。
作業者がマテハンを実施した場合、マテハン作業中は他の作業ができなくなるため、現場生産性の低下をもたらしてしまいます。実際、改善の進んだ現場においても、人件費の50%・作業時間の20%がマテハンに費やされていると言われています。
マテハン作業を人手に頼らず効率化に実施するためには、以下のような視点で検討することが有効です。
①重力の利用
ものの運搬に重力を活用することで、マテハンを人手で行わないようにする工夫です。たとえば、重力ローラーやシューター、コンベアーなどを活用し、ものを滑らせて移動することがこれにあたります。
②機械化・自動化
マテハン機器を活用することで、人手を機械に置き換える工夫です。たとえば、ポジショナーを活用してワークを適正な高さ・向きに自動で位置決めすることや、AGVでラインに部品を供給することがこれにあたります。
③継目の排除
コンベアー間に作業者を配置して品物を移している、フォークリフトで持ってきたものをいったん床に降ろして人手で積む...など、移動の継目をなくすことでマテハンを最小化する工夫です。
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