積載率だけにこだわるべからず
物流のべからず集
部品供給・運搬要員の適正な人員数はきちんと算出されていないことが多い。
時間帯別の必要工数をきちんと見積もり、適正人員を配置することが重要。
ねらい:
要員効率化
キーワード:
4Wチャート、人員適正化
部品供給や運搬作業を滞りなく進めることは、現場生産性を高めるために重要なことです。そのために必要以上の人員を配置していては効率的とは言えません。
供給・運搬作業者がドンブリ勘定になっている場合、以下のような問題が発生する可能性があります。
工場では、部品供給や運搬作業を専門化し、供給・運搬担当者として配置していることが多いのではないでしょうか。製造作業については日々作業改善による配置人員適正化に懸命に取り組む一方、供給・運搬作業者の人員規模についてはドンブリ勘定となっているケースが多く見受けられます。
供給・運搬作業者についても、人員規模を適正化することで、効率的かつ効果的な工場内物流を実現できます。
では、供給・運搬作業者の必要人員はどのように算出すればよいでしょうか。
まず、1日の生産計画を見て、部品供給や製品運搬が「いつ」「どこで」発生するかを想定します。次に、各作業の所要工数を見積もります(見積もりと実作業時間と乖離が出ないように各作業の標準時間がきちんと設定されていることが必要です)。最後に、各作業の所要工数を発生タイミングにしたがって積み上げ、時間帯別の必要工数を算出します。この際、4Wチャートを用いると時間帯別の所要工数が一目瞭然になります。
供給・運搬においてもきちんと適正人員を配置し、毎日の作業内容と作業量の詳細な計画を事前に立て、これに基づいた作業指示を出すことが重要です。できればその日にすべき作業計画をメンバー全員と一緒に確認し合い、注意すべき事項の伝達をして、作業を開始することが望ましいです。
また、1日の間には計画通りに進行しないことも多いため、リーダーは適宜、作業内容の変更について適切に指示できるようにすることが必要です。これにより、供給・運搬においてもムリ・ムダ・ムラのない作業を実施することができます。
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