積載率だけにこだわるべからず
物流のべからず集
製造工程における物流作業のミッションは、現場が欲しいものを、欲しいときに、欲しいだけ供給することである。これにより効率的な製造現場を実現する。
生産現場の生産性を高めるためには、作業者が真に価値を生む作業に専念しなければならない。
ねらい:生産性向上
キーワード:JIT
「生産に必要な部品がそろっていない」「前工程で加工した製品が自工程にこない」
製造現場においては、このようなことがしばしば発生します。必要な部品や製品が自工程に届かなければ、当然のことながら製造に着手できず、現場の生産性を著しく低下させます。
購入部品が納期通りに納入されないこと(業者責任)や前工程の遅れ(製造責任)は別問題ですが、物流部門の責任範囲において、部品や製品が工程に供給されないことは、絶対に避けなければなりません。製造工程における物流作業のミッションとは、現場が欲しいものを、欲しいときに、欲しいだけ供給することであり、これにより効率的な製造現場を実現することです。
物流部門責任で工程に必要なものが供給されないことの原因は、大きく分けて以下の2つに分類できます。
①種類や数の不備:
ピッキングミス、指示ミス等
②供給タイミングの不備:
生産計画との非同期
本単元では、②の問題について考えます。
部品供給遅れを発生させないためには、生産計画情報と生産進捗状況をリアルタイムで把握し、部品供給タイミングを制御することが必要です。
製造現場と部品倉庫が同一建屋内で隣接する場合、部品供給担当者が部品倉庫と生産現場を比較的自由に行き来することで、供給タイミングは比較的容易に制御できます。しかし、製造現場と部品倉庫が離れている場合は現場の部品残量や生産機種の切り換えタイミングを担当者が目で見て把握することは実質的に困難です。
このような時は情報システムでのサポートも視野に入れながら、生産計画・生産進捗状況をリアルタイムで把握し、部品供給指示タイミングを制御することが必要です。
自立・自走できる組織へ
信頼と実績のJMACが、貴社の現状と課題をヒアリングし、解決策をご提案します。