RD&Eマネジメント革新 最近の関連セミナー動向

2015年2月16日


 JMACのRD&Eマネジメントコンサルティング領域では、多様な視点での公開セミナーを行っている。最近、多くの企業に高い関心を持っていただいているテーマがいくつかある。今回はその中から4つのテーマを紹介する。

技術を核にした新規事業創出
 1つ目は「技術を核にした新規事業創出」である。このセミナーに出席される企業の悩みは「自社のコア技術をどこに定めたらよいか」「自社のコア技術をどう将来のニーズに結びつけたらよいか」などである。
 この悩みは今に始まったことではないが、企業業績の回復とともに「何か新しいことにチャレンジしよう」という機運が高まっている。新規事業というと、どこの企業もヘルスケア、環境・エネルギー、IOTなど、ほとんど同じカテゴリーとなっている。成長分野をねらうのは新規事業創出の定石ではあるが、重要なことはそこで自社の技術を活かしていかに独創的な価値をイメージできるかである。このテーマではJMAC独自の技術の棚卸し手法や価値創出手法などが高い評価を得ている。

設計品質改善
 2つ目は、これは定番ものだが「設計品質改善」である。お客さまの要求は高くなり続けるので、この課題は永遠になくならない。とくに最近の変化で言うと「ベテラン設計者層が抜けて技術力が低下してきている」「設計の外部依存比率が高くなって品質が保てなくなってきている」などが悩みとなっている。そのような企業ではJMACで多くの実績があるFF手法を適用して改善に取り組む企業が増えている。

モジュラーデザイン
 3つ目は、自動車業界で盛んになっている「モジュラーデザイン」である。JMACですでに1970年代から「VRP(Variety Reduction Program)」という多品種に効率的に対応するプログラムを実践しているが、グローバルでの多品種対応・競争力確保という課題への対応ニーズがますます強くなり、多くの企業に参加いただいている。
 セミナーには、自主企画の量産品の業界だけではなく、個別受注タイプの企業や、部品業界の企業なども多く参加されている。参加した企業に共感されるポイントは、"日本企業の強みであるすり合わせ要素を残しながら、開発/生産効率を高めるモジュラーデザイン"である。このコンセプトで多くの企業で支援を実施中である。

研究所のマネジメント変革
 4つ目は、「研究所のマネジメント変革」を起こすテーマである。多くの企業で"イノベーション"を掛け声としているが、日本の製造業の強みは"改善"という認識も多く、どこでどのような手を打ったらいいのかは各社とも模索中である。
 改善は改善として重要だが、イノベーションの源泉として期待が大きいのは研究所/研究開発部門である。そこをどうしたらイノベーションを起こせるような組織に変えていけるのか、というのが各社の課題である。研究所のトップマネジメントが変えること、ミドルマネジメントが変えること、この両面のアプローチが重要である。すぐに成果が見えるテーマではないが、時間をかけてでも変革していこうという企業が増えている。

 これらのセミナーは数多く実施している一部であるが、いずれも参加者からは高い評価をいただいている。今後も皆さまのご意見を参考に、多くのセミナーを企画していきたいと思う。

 皆さまの参加をお待ちしております。

(文責:シニア・コンサルタント 鬼束智昭)