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JMAC品質経営研究所だより Vol.1 「はじめに」
プリンシパル・コンサルタント/品質経営研究所所長/技術士
宗 裕二

  • 生産・ものづくり

宗 裕二

はじめに

約1年にわたり、月2回のペースで「JMAC品質経営研究所だより」をお届けすることになりました。
初回、まずは私の自己紹介から始めたいと思います。

は、品質管理・品質保証を専門分野として、企業の事業活動を支援しているマネジメント・コンサルタントで、この仕事を始めて約40年経ちます。
現在は、株式会社日本能率協会コンサルティング(JMAC)の品質経営研究所で、主に日本企業の品質保証活動に対してご支援をさせていただいております。

日本の品質が世界を席巻し、品質大国となっていった課程の後半の時期を、様々な業界の実務面から見せていただいたことにもなります。比較的規模の大きな企業が中心となりますが、「デミング賞」を一つのマイルストーンとした全社的な品質管理活動から、ISOの導入、昨今の品質コンプライアンス事案に至るまで、多くの実務をご支援させていただきました。

国内のみならず、韓国を始めとしたアジア各国にも足を伸ばし、ヨーロッパやアメリカの企業も支援させていただきました。中でも韓国では多くの期間と時間をかけ、複数の企業を支援し、アメリカの弊社子会社へ社長として出向してからは、そこで大変多くのことを学びました。

ISOが日本に上陸した時期は、弊社グループの中に「ISO審査登録センター」を設立するにあたり、未だ国内では確立していなかった審査員の資格を海外から取得したり、スイス ジュネーブのISO本部を訪問し、全体戦略をお聞きしたこともありました。
当時ISOの先進国であったイギリスの審査機関との技術提携作業をするために、イギリス国内の企業を、同国の審査員と共に回らせていただき、合同審査をしながら貴重な経験を積ませていただきました。

の後、私が日本能率協会に入った時期、当社は生産性向上支援を中心に行っていた団体でしたので、品質を側面とした支援体制が弱く、当時内部的に無かった品質経営事業を立ち上げ、生産性を考慮した品質管理・品質保証活動を支援するコンサルティング部隊を立ち上げ、支援の為のプログラムを開発したりと、多くの貴重な経験をさせていただきました。
今では、生産性と品質管理・品質保証の両側面におけるコンサルティング技術を持っているコンサルタントは、私ぐらいではないだろうかと自負している次第です。

私が支援させていただく企業は、製造業が中心ですが、品質保証システム(しくみ)の構築は、共通の考え方やノウハウがあり、非製造業も多く経験させていただきました。40年経験させていただいた現在でも、日々が勉強であり、新しい物事との出会いを感じつつ、コンサルタントとして日々皆様のご支援に励んているところです。

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