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【開催レポート】R&Dサミット2025 (若手技術者育成分科会 第1~3回)

コラム

2025.10.09

JMACレポート

 2年目を迎えた2025年度のR&Dサミットは、組織活性化分科会・若手技術者育成分科会・スマートラボ分科会の3つの分科会で運営しています。

そのうちの1つである若手技術者育成分科会では「若手技術者の全員育成・早期自立の実現」をテーマに掲げ、R&Dフォーラム当日までに全4回の議論を重ねていく予定です。

R&Dフォーラムのコンセプトである「正解を手放す勇気」に基づき、若手技術者育成において手放すべき正解は何か、そして正解探しに捉われない技術者育成において何が重要かを議論します。

本分科会では、若手技術者育成に関して強い関心を持っていただいた7社10名の方にご参加いただいています。

若手技術者育成分科会(敬称略)

アサヒグループ食品株式会社 

小口 圭子

アサヒグループ食品株式会社 

川上 徹

株式会社BIKEN

桑原 宗一郎

NOK株式会社 

大塚 雅也

住友重機械工業株式会社

佐々木 靖彦

富士フイルム株式会社

山田 哲也

富士フイルム株式会社

浮島 正之

株式会社ジェイ・エム・エス

中川 宜明

株式会社ジェイ・エム・エス

瀬戸口 大介


若手技術者育成分科会は7月2日を第1回のキックオフとして開始し、計3回実施しました。

開催場所はいずれもJMACの東京サテライトオフィス(Publica)です。

第1回(2025年7月2日)

初回となる第1回では、キックオフとして参加者から丁寧に自己紹介と自社における若手技術者育成の取り組みに関する紹介をいただきました。

参加者からの紹介に対し、他のメンバーから積極的に質問や意見も出て、活発な交流ができました。

夜には同会場にて懇親会も開催し、今後の分科会議論に向けたメンバー同士の交流を深めることができました。

第2回(2025年8月7日)

第1回での交流と議論を経て、本分科会で議論する論点を次の2つに設定しました。

論点1

若手技術者がワクワクするキャリアを描くために会社・組織がすべきこと

論点2

変化の激しいR&Dで「自ら未来をつくる」ために若手のうちから必要な育成施策とは


第2回ではこのうち1つ目の論点である「若手技術者がワクワクするキャリアを描くために会社・組織がすべきこと」に関して、各社の取り組みもふまえながら様々な議論が交わされました。

主な内容は以下の通りです。

  • 近年では、キャリアそのものにフォーカスを当てる取り組みが重要になっている
    (キャリアコンサルタントの配置や先輩のキャリアの見える化など)
  • 上司や先輩が自身のキャリアについて若手技術者について見せ、話せているか
  • キャリアにつながる若手技術者のWillややりたいことを気軽に言える仕掛けや風土づくりが重要である
  • 若手技術者のワクワクは人により異なるため、それらを掴む働きかけが重要
  • そもそも、ワクワクというものは周りが引き出し、高めるものなのか


第3回(2025年9月12日)

第3回では、もう1つの論点である『変化の激しいR&Dで「自ら未来をつくる」ために若手のうちから必要な育成施策とは』について議論しました。

主な内容は以下の通りです。

  • 1~2年の短期目標だけでなく、5~10年の長期目標を議論する場を自社内でつくっている。最初は目先や成り行きの目標議論しかできなかったが、継続することで徐々に良い議論ができるようになっている
  • 中長期の未来を考えるうえでは、結果成果を評価しないことも重要ではないか
  • 自ら未来をつくる技術者に求められるのは課題を自ら見つけて取り組む自発性や周りを巻き込む力ではないだろうか
  • 公私を問わず、「自分ができる範囲の努力をすれば報われる」経験をすることが技術者として自律性をもち、一皮むけるきっかけになりうるのでは(参加者の周りの一皮むけた若手技術者のエピソードから)
  • 異動や異業種交流、越境体験などにより自身の経験の幅を広げることが好奇心や視野を広げ、変化をとらえて未来を実現する技術者の素地となる

今後は10月に予定している第4回で議論を深め、11月14日のR&Dイノベーションフォーラムでの報告に向けて内容を整理していきます。

まずはお気軽にご相談ください。

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