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サーキュラーエコノミー・循環型経済(Circular Economy)

サーキュラーエコノミーとは、循環型経済と訳される(循環経済と表記されることもある)。

これまでは、資源を採掘しモノを製造し使用し廃棄するという直線的な経済(リニアエコノミーと呼ばれる)であったが、「廃棄する」ということを前提とせず、すべての資源を再生あるいは再利用し続け循環させる経済モデルとして注目されている。

世界では人口増による廃棄物増加が中長期的な課題となっており、また資源・エネルギー・食糧の多くを輸入に依存している日本においては、国際的な需給・為替・物価動向等の変化に応じたリスク低減や国内経済の振興の観点から、サーキュラーエコノミーを基礎とした循環型社会実現の必要性が高まっている。これまで積極的に行われてきた3R(リデュース・リユース・リサイクル)との大きな違いは、廃棄物ゼロを目指すことに加え、環境負荷低減や維持にとどまらず自然再生につなげることを目指した概念である点である。

サーキュラーエコノミー実現に向けては、地域や産業における組織的な取り組みがとても重要となっており、主に以下4つの取り組みが必要である。

  1.  廃棄を前提としない修理や分解が可能な製品・サービス設計
  2. 再利用・再生・転用・再生可能な原材料(素材や部材)の積極活用
  3. モノを所有せず共用する、あるいは自分で修理し長く使うライフスタイルやビジネスモデルの普及 
  4. 再利用・転用・再生を可能にする廃棄物のトレーサビリティや回収方法の確立

サーキュラーエコノミー

(文責:江原央樹)