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有楽製菓株式会社
用語集
IE(Industrial Engineering)で言う現状分析技術とは、問題と感ずる現状の実態や事実を定量的に明らかにし、その結果を分かりやすく図やグラフで表現することである。 そして現状の問題点や改善の方向・改善案を考えるヒントとし、改善後の予想効果などを明らかにして改善そのものを促進するための技術である。 ただ漠然と現場を見るだけでは問題の発見には結びつかないので、現状分析技術を繰り返し訓練することにより「ものの見方・考え方」が醸成され、その結果として問題発見のスキルが向上する。
また、問題をどのような手順で解決していくのか、そのための改善組織など直ちに提案できる言わば"改善プロ"としての役割で経営に大きく貢献することができる人材育成が可能となる。
具体的に現状分析技術を選択するには"ものつくり"の現場を観察したとき、①何を問題と感じたか?、②その問題を定量化するためにどのような現状分析技術が有効か? さらにどの様な情報をその分析技術に加味したほうが良いのか?、③そのためにどのような分析フォーマットを設計したほうがよいのか?、④週や季節の生産変動を考慮して適応する現状分析技術のタイミングや期間をどう考慮するか?、などを考えなければならない。また、現場観察後に関係者に対するインタビューも行い、問題や課題を確認し共有化することも改善活動を円滑に進めるために必要である。
現状分析技術を行うとき何から着手していくのが一番効率的かを考える際、大きく全体を捉えた後、徐々に深堀をして詳細に現状の実態を捉えていく方法が一般的である。次に代表的な分析技術にはどのようなものがあり、改善の目的・対象に応じて正しい現状分析技法をどのように使い分けるのかを考えたい。
(文責:牧野 芳明)
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