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標準時間(working hours)

 標準時間とは生産計画、作業計画、生産性評価、標準原価見積、生産方式の評価を行うために活用される不可欠な「時間標準」と言える。一般的に標準時間は以下のように定義される。

1. 決められた方法と設備を用いて
2. 決められた作業条件のもとで
3. その仕事に要求される特定の熟練度を持った作業者が
4. その仕事について訓練され、肉体的に適するようになり、その職務を十分に遂行できると考えられる状態で
5. 標準の速さで作業を行うときに、一単位の作業量を完成するのに必要な時間

もっと簡潔にいえば、「現在の作業標準に従って行われる作業に要する時間」である。

 標準時間の設定手法として、タイムスタディーによる直接時間設定法があるが、現在は世界標準に準拠したPTS法(注)によって設定する方法が世界的に主流となっている。
 現在、世界的に活用されているPTS法にはMOST法、MTM法、WF法などがあり、日本能率協会(JMA)が1958年にWFを、1975年にMTMを、1985年にJMAから分社した日本能率協会コンサルティング(JMAC)がMOST法を日本に導入し、現在ではMOST法が標準時間の設定手法として広く普及している。

(注)PTS法(Predetermined Time Standard):作業を人間の基本動作に分解し、その動作と条件に応じて、前もって定められた時間値のテーブルから標準時間を設定する手法。

(文責:小田 哲 チーフ・コンサルタント)