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LCA(Life Cycle Assessment)

 LCA(Life Cycle Assessment)とは、製品に関わる資源の採掘から、製造、使用、廃棄・リサイクルに至る全ライフサイクルを対象として、各段階の資源やエネルギーの投入量と様々な排出物の量を定量的に把握し(インベントリ分析)、これらによるさまざまな環境影響や資源・エネルギーの枯渇への影響を客観的に可能な限り定量化し(影響評価)、これらの分析・評価に基づいて環境改善などに向けた意志決定を支援するための手法である。国際標準化機構でISO14040番台に規格が制定されている。

 従来の環境マネジメントは工場など場所(サイト)単位が中心であったが、現在はライフサイクルを考慮することが強く求められている。ISO14001: 2015年版にもライフサイクルの要求が加わっている。そうした流れのかなでLCAはライフサイクルの環境負荷を定量的に把握できるため多くの企業で取組みが行われている。
 LCAの一つの発展系として、カーボンフットプリントやエコリーフなどLCAを活用した環境ラベルも広く取組まれている。環境経営、Eco-Ecoマネジメントを推進するうえでの必須のツールである。

(文責:JMACコンサルタント 山田 朗)

■関連用語
 環境経営
 Eco-Ecoマネジメント
 ISO14001/環境マネジメントシステム