【開催レポート】R&Dサミット2025 (若手技術者育成分科会 第1~3回)
R&D・技術戦略

コラム
2002.06.03
2002年6月3日(月)
虎ノ門パストラル(東京都港区虎ノ門)
10:00-18:00
第6回 開発・技術マネジメント革新大会は、お陰さまで盛況のうちに終了いたしました。ご参加下さった皆様、ありがとうございました。大会の中では、企業での開発革新活動の紹介、ならびにJMACからの最新マネジメント手法の提案などが、発表されました。これらの内容の要約を紹介しています。
~RD&E革新が切り拓く 新たな地平へ~
[研究報告]
価値創造革新の考え方と実践法
JMAC日本能率協会コンサルティング 佐藤 滋
事業貢献を目指すCustomer Focus戦略」
JMAC日本能率協会コンサルティング 庄司 実穂
「顧客指向による研究・開発マネジメント革新」
日本精工株式会社 技術企画室 阿部 力 氏
「FF手法による開発設計部門の役割革新と設計品質向上の実現」
JMAC日本能率協会コンサルティング 野元 伸一郎
「SONYグループにおける半導体開発のFF型課題ばらしを折り込んだ設計開発革新活動」
ソニーセミコンダクタ九州株式会社 MS商品設計部 池田 猛 氏
「モノづくり価値革新の進め方とR&Dの役割」
JMAC日本能率協会コンサルティング 大岩 和男
「キヤノン高収益復活の秘密」から学ぶ
日本経済新聞社 日経プラスワン編集長 徳田 潔 氏
(「キヤノン高収益復活の秘密」著者)
「若手技術者の早期戦力化」
JMAC日本能率協会コンサルティング 瀬尾 真一
◆開発技術部門の現状
- 実態調査では「若手がなかなか育たない」が上位にランクイン。
- 日常業務の実態は、200%負荷とか、飛び込み業務が半分ぐらいなど、非常に多忙で厳しい。
- ところが、若手技術者へ計画の立て方やマネジメントに関する教育はほとんどされていない。
◆若手のマネジメント能力強化の基本的な考え方
- あえて若手に「日常的なマネジメント」を教育する。
- 若手、中堅、ベテランそれぞれが共通して「マネジメント」を意識すると、若手の動き、チームとしての仕事の進め方が変わる。
- 「課題バラシ」と「解決ストーリーづくり」を継続することで、自分の意志をもって仕事の計画立て、推進ができるようになる。
- 若手技術者に、「やること」ではなく、働く「目的・目標」を再認識してもらう。すると思考と行動が変わってくる。
「研究開発力強化に向けて意識/行動改革への挑戦」
帝人デュポンフィルム株式会社 フィルム研究所 渡辺 秀明 氏
◆問題意識
- 中堅技術者層が少ない人員構成であったため、早期に若手を戦力化する必要性が高かった。
- 仕事の計画作りも十分にできない若手もいて危機意識をもった。
◆目標設定
- 「与えられ型」から「働きかけ型」へ、「現状維持型」から「自己革新力強化型」へという目標を掲げた。
- その精神を活動名に反映し、「WILLーDO活動」とした。
◆主な取り組み内容(概要)
- 個人の日常的なセルフマネジメント力の強化に焦点をあてた。
- 「課題バラシと解決のストーリーづくり」を重点的に行い見える管理を徹底した。
- 実務の中で課題バラシを行うことと並行して、ミニセミナーを継続的に行うことで、思考の整理と水平展開を図った。
◆結果・成果
- 若手個々人が、仕事に対する様々な気づきをえたことが実質的な効果。(例:計画は左からではなく、右から立てる・・・等々)
- チームとしての仕事推進力が向上。技術伝承の場ともなった。
- 仕事の効率化に伴い、対応業務量の増加や、若手が自発的に企画書を作成・提案するケースもでてきた。
「6Valueの実践によるR&Dの体質革新」
JMAC日本能率協会コンサルティング 佐藤 滋
「「効率」から「創造」 R&Dの質革新の取り組み」
富士写真フイルム株式会社 宮台技術開発センター 石坂 英男 氏
「R&D開発力診断の実践と活用」
JMAC日本能率協会コンサルティング 岩崎 壽夫
「新製品開発に関する国際共同調査報告」
学習院大学 教授 森田 道也 氏
産学協同による新製品開発に関する調査を踏まえ、新製品開発で成功を収めている企業の実践活動やプロセス特徴を抽出し、日・伊比較を通じて21世紀型の新製品開発のポイントを提唱して頂いた。
自立・自走できる組織へ
信頼と実績のJMACが、貴社の現状と課題をヒアリングし、解決策をご提案します。