【開催レポート】R&Dサミット2025 (組織活性化分科会 第3回)
R&D・技術戦略

2025年度R&Dサミット「組織活性化分科会」第3回が、9月3日(水)に開催されました。
2年目を迎えた2025年度のR&Dサミットは、組織活性化分科会・若手技術者育成分科会・スマートラボ分科会の3つの分科会で運営しています。
組織活性化分科会の議題は「イノベイティブなテーマを自ら設定する・しようとする(人間)集団づくり」です。各社の事業環境・課題は異なりますが、価値観・考え方・行動・思考の何を変えないといけないのか、を議論しています。
第3回は株式会社BIKEN様の瀬戸事業所にて開催されました。実施内容は以下の通りです。
ワクチン製造工程を順に辿りながら、製造設備や作業を見学させていただきました。製薬企業ならではの厳密な衛生管理に注目が集まると同時に、設備仕様に関する技術的な質問が飛び交いました。
技術部門では、プロジェクトの遂行と同時に、プロジェクトで得た知見を蓄積し活用する・または逆に得た知見をプロジェクトで活かすといった、人材育成との連動をしていくことが求められます。より効果的に技術を蓄積していくために必要なことは何か、そういった技術力強化を担う人材を育成するためにはどのような課題があるのか。取り組み事例の共有とともに、直面している課題についてお話いただきました。
革新的なアイデアは、新規事業創出を目的とする部門・プロジェクトにおいてのみ生まれるものではありません。定常業務の中にある小さな違和感や気づき、ひらめきが新規事業に発展しうる「タネ」になります。既存組織からのアイデア創出を促す仕掛けや文化醸成についてお話しするとともに、「あえて管理を手放してみる」ことの是非を問題として提起しました。
先の課題共有や問題提起をふまえ、「社員のチャレンジ意欲がなぜ見えにくいのか」「それに対してどのような施策が考えられるのか」についてディスカッションを行いました。議論は「そもそもなぜチャレンジ意欲が生まれないのか」という点にまで及び、世代の問題や評価制度、マネジメント層とのコミュニケーションなどが議題にあがりました。
新しいアイデアを創出するためには、人材を育てる意識的な働きかけが必要であること及びその難しさを再認識する会合となりました。
開催場所を提供していただいたBIKEN様をはじめ、前回に引き続き忌憚のない意見を述べサミットを盛り上げていただいた参加企業の皆様に厚くお礼申し上げます。
自立・自走できる組織へ
信頼と実績のJMACが、貴社の現状と課題をヒアリングし、解決策をご提案します。