積載率だけにこだわるべからず
物流のべからず集
マテハンは生産現場の生産性を阻害する要因となる。マテハンを最小化するためには、建屋や設備のレイアウトを見直し、ハード面での対策を実施することが有効である。
ねらい:動線最適化
キーワード:レイアウト、マテハン
生産・物流拠点内における原材料・仕掛品・完成品のすべての移動に関わる取扱いを「マテリアルハンドリング(通称マテハン)」と言います。これは物流機能を支え、円滑に機能させるための重要なサブシステムです。
しかし、生産の側面から見ると、「ものを取り置く」「次工程へものを運ぶ」といった作業は現場の生産性を阻害する大きな要因でもあります。生産現場におけるマテハン作業は、加工や組立など、価値を生み出す作業に付随的に発生するロスと位置付けることができます。したがって、生産現場においては、ものの運搬や取置きを最小化し、作業者が真に価値を生む作業に集中できる環境を作ることが重要です。
フォークリフトやコンベアに代表されるように、マテハン作業を効率的に実施するための機器はいろいろ開発されています。マテハン機器を有効に活用するもの一手ですが、マテハン作業そのものをなくすためにはどうすればよいでしょうか。
なぜマテハン作業が発生するのかを考えると、「建屋が離れているから」「使う設備が遠いから」といった建屋配置や設備レイアウトに依存するところが大きいのではないでしょうか。つまり、マテハン作業を最小化するためには、建屋や設備のレイアウトを改善し、ハード面での対策を実施することが最も効果的です。
このようなことは発生していないでしょうか。
現状レイアウトにおいて近づけるべき箇所が近づいて配置されているか(近接性)を評価し、改善可能な範囲を明確化した上で、ものの移動距離が最も短くなるレイアウトに改善することが重要です。
職場間近接性評価
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