積載率だけにこだわるべからず
物流のべからず集
倉庫保管ではムダな空間をなるべく少なくして保管効率を上げます。トラックも同様である。重量積載率、容積積載率を高めて必要なトラック数を削減すべきである。
ねらい:積載率向上
キーワード:重量積載率、容積積載率
できたものから積んでいくと「まだスペースに余裕があるのに、重量が制限いっぱいでもう載せられない」「重量は制限の半分なのに、スペースの余裕がないので載せられない」などはありませんか?
積載効率を高めるとトラック車両の数が減り、物流コストの削減が可能です。
複数工場で別の製品を製造している場合に、それぞれの工場からの輸送よりも工場間を回って混載便として配送先へ運ぶことも可能です。こうすればトラック数の削減だけでなく、輸送距離も短くなるための、一層のコスト削減がねらえます。
混載便としたり、配送ルートを再設計するとなれば、当日の出荷に合わせたピッキングでは間に合わないため、前日までにピッキングを完了する必要があります。ピッキングを行うためには受注情報を早く入手しななければなりません。そのためには営業担当者を巻き込み、当日受注のある顧客リストアップと交渉を実施したり、営業の業務担当者より前日夕刻に注文内容を電話で確認するなどの手段があります。それでも前日の残業が発生してしまう場合には、夜間作業として別途人員を補填する方法もあります。
(文責:沼田千佳子 コンサルタント)
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