2023ものづくり川柳大賞　入選作・佳作発表！

日本能率協会コンサルティング（JMAC）の「2023ものづくり川柳大賞^※」の入選作・佳作が決定しました（下記）。今回の大賞は藤村 順子さん（株式会社デンソー・幸田製作所）の句です。入選作にはイラスト（作・コダイラショウヘイ）・選評を付けて公表し、川柳ポスターとして公開します（ページ下部にダウンロード案内）。

今回の応募総数は、652句。JMAC川柳審査員による選考会で受賞作品が決定しました（下記一覧：敬称略）。入選者は2023年3月3日（金）に開催される『第10回　ものづくり・現場力事例フェア』（主催：JMAC）で表彰されます。

※ものづくり川柳大賞とは
JMACの月刊誌『TPMエイジ』で毎年募集していた「TPM川柳大賞」「工場川柳大賞」を受けて、「ものづくり・現場力事例フェア」の特別企画として募集している川柳賞。ものづくりに従事する方々の職場や家庭での喜怒哀楽をユーモラスな川柳で表現する企画として長年親しまれています。

「2023ものづくり川柳大賞」入選作・作者一覧

【大賞】無線ラン　電波が途切れて　人がラン

藤村 順子（株式会社デンソー・幸田製作所）

【選評】ネット全盛の時代ですが、イザというときは人の力がモノをいうのかも。「慌てて走る姿をご覧」なんて笑われるかもしれないけど、広い工場内を走れる体力は、コロナ禍の今ではネット同様に貴重ですよ！

【優秀賞】ベテランに　なって忘れた　基礎知識

近藤 直美(独立行政法人国立印刷局・岡山工場）

【選評】年齢を重ねると肝心なものの名前が出てこないのは日常茶飯事です。誰もが通る道なので、できれば温かく見てあげてください。人によっては、昔のことほど覚えているっていう例もありますけどね。

【優秀賞】マニュアルは　動画で倍速　Z世代

北本 慎一（西部石油株式会社・山口製油所）

【選評】紙から動画、アナログからデジタルへと進化は続き、ものづくりもZ世代が中心になっていきます。でもマニュアルの内容を習得する時間が半分になるとは限らないので、先輩はフォローお願いします！

【ユーモア賞】伝承も　厳しくすれば　いなくなる

坂本 誠（リョービ株式会社・ダイカスト事業広島）

【選評】ベテランが背中を見せて若手を育てているつもりが、振り返ると誰もいないなんて悲しい図ですね。両者が揃わないと伝承は成立しないので、伝承者は己には厳しく、若手には優しくが必要かも。

【旬で賞】1ミリの　世界がモノ言う　ラインかな

大串 達也（株式会社再春館製薬所・薬彩工園）

【選評】サッカーW杯では日本代表の諦めない姿勢が、奇跡的（!?）な結果を生みました。生産ラインでも多くの人が三苫選手のようにギリギリの世界で頑張っていて、日本のものづくりを支えているのでしょう。

「2023ものづくり川柳大賞」佳作・作者一覧

ミーティング　家族が見てる　照れワーク
臼井 哲哉（サントリー株式会社・京都ビール工場）

ねじ固い　筋トレよりも　潤滑剤
神谷 洋（東洋理工株式会社・本社）

診断で　初めて現場の　顔を知り
河野 栄司（サンエイ糖化株式会社）

補正値で　四季の変化に　気づく朝
磯貝 光信（磯正工業所・中町工場）

初期清掃　機械と話す　良い機会
大森 利克（JX金属株式会社・日立事業所）

よく見たら　エフの日付けが　10年前
三谷 真一朗（ブリヂストンフローテック株式会社・埼玉工場）

油摂り　太らないのは　設備だけ
武井 一広（サントリープロダクツ株式会社・神奈川綾瀬工場）

人足りず　よそから借りて　知恵も借り
小嶋 賢司（株式会社阪上製作所・青森工場）

なぜなぜの　アプリはどこと　聞く新人
藤村 征二（旭化成株式会社・製造統括本部 川崎製造所）

作業着の　色変えていく　日々の汗
松本 裕一郎（JX金属製錬株式会社・佐賀関製錬所）

見た目より　中身で勝負　自主保全
伊澤 友博（アルテミラ株式会社・小山工場）

自主保全　成果ドルから　円換算
小前 雅一（富士石油株式会社・袖ケ浦製油所）

保全プロ　見る聞く触るの　三感王
粟津 宏基（住友化学株式会社・大分工場）

2023ものづくり川柳大賞ポスター

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