コンサルタントが見た「世界の品質」 『アメリカの豊かさと合理性』
コラム
2012.03.30
日本の品質管理は、アメリカのデミング博士による管理技術をベースに、品質大国日本と言われるまでになった。他方、その本家であるアメリカは、日常に多くの不良品があることが当たり前の生活となっている。ストローを買ってきて、ジュースを飲もうとするが口元まで届かない。途中に穴があいているのだ。そのストローを捨て、新しいモノを持ってくるが、また、同じことが起こる。3本目のストローでようやくその目的を遂げる、といったことは日常茶飯事。しかし、そこには大量のストローが置いてある。1~2本、使えなくたって、どうと言うことはないと感じてしまう。
アメリカで売られているものの多くは大ロットであり、マーケットでは客が1週間分をまとめ買いするべく、大きなカートに商品を無造作に放り込んでいく。一度に購入する量が多ければ多いほど、1個当たりは安くつく仕組みになっている。商品のなかに不良品があれば取り替えてくれるが、返品に行くためのガソリン代を考えると"1つ位は、まあいいや"となる。
基本的にアメリカ自体が裕福なのだろう。そう長くは無いアメリカ生活だか、私でさえ、なんだかこの方が合理的なように感じてくる。不良品が一つくらい入っていても、その安さを考えると"まあ、いいや!"である。私は少しも裕福になっていないのに。
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