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リョービ株式会社
コンサルティング・サービス
自動車産業が生まれてから100年以上も経ちました。その間、とくに日系自動車製造企業(OEM)は、組織能力を活かした擦り合わせ技術と改善を積み重ね、品質・技術そしてコストパフォーマンスの側面からグローバル競争の中で良いポジションを築き、すそ野が広い基幹産業にまで成長しました。
しかし現在、「CASE革命」(2016年にメルセデスベンツが発表)が注目されているように、電動化だけでなくConnected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、Shared & Services(カーシェアリングとサービス/シェアリング)、Electric(電気自動車)などのデジタル化が叫ばれ、その成否が産業盛衰のカギとなります。これによりネットワークを利活用したバリューチェーンの範囲が大きく広がり、まさにわれわれは大転換の時代の真っ只中にいるのです。
とくに注目されているのが「MaaS(Mobility as a Service)」という考え方で、自動車に限定せずに「広く移動を捉え、それをサービスとして多様で広範な事業を展開」が模索されています。自動車という「もの」だけに固執すると、多くのチャンスを見逃すことにもなりかねません。
MaaSは自動車業界に対して破壊的イノベーションを起こすと言われています。たとえば、サービス提供者とメーカーの主従関係が変わるなど、日本が強かったメーカー主体の事業活動ではなくなる可能性もあります。また、MaaSの市場規模は2030年ごろに約140兆円とも言われており、大きなビジネス機会が見込まれるため、従来の自動車・自動車部品メーカーに加え、他業界やベンチャー企業も全力で事業/技術開発を進めています。
JMACは数多くの自動車関連メーカーを支援してきました。クライアントの立場からMaaSの影響を考えてみると、
などが想定されます。これまでの製造・販売・整備・保険のバリューチェーンは大きく変わり、業界の定義も変わっていくはずです。これからはビジネスモデルの転換や強みの発揮などの勝ち残る打ち手を立案し、スピード感を持って実践することが、日本の自動車/自動車部品メーカーには必須なのです。
日本の自動車産業は、ブランド力では欧州勢に追いつくことが難しかったが、固有技術と管理技術を磨き上げ、改善を繰り返すことで開発競争力を高めてきた。徹底したQCDを構築するため、フォード生産方式、フレキシブル大量生産方式、トヨタ生産方式など、次々と生産システムの構築と導入を繰り返してきた。これらはものづくりの基礎力・現場力となり、高機能・高品質なものづくりの体制が構築された。
しかしこの先の未来、ものづくりの基礎力・現場力だけでは太刀打ちできません。当然、電動化が進んでも擦り合わせ技術や改善は必要不可欠ですが、前述のCASE、MaaSに先取りした対応ができるかどうかが勝敗を分けることになります。もちろん、持続可能なサスティナビリティ経営は必須です。
以上のことから、自動車産業における今後の重要なテーマは次のように整理できます。
大転換期にある自動車業界では、これまでの延長線ではない取り組み、未来を自ら創造する人材の育成が急務です。ゼロから何かを産むことは、相応の忍耐と努力が必要ですが、明るい未来を創造するには今から上記のテーマに力点を置いた活動に取り組まないと間に合いません。大転換期は大きなチャンスです。
JMACはいつの時代でも、自動車産業に向けた最適な打ち手の立案と実践を支援します。
JMACでは、基礎力と未来を生み出す力の基盤となるマネジメント手法をもって、各社の実情の沿ったコンサルティング支援を提供しています。
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