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研究・開発
「研究・開発」の今

第21回 開発・技術マネジメント革新大会

rd2017.png 日本能率協会コンサルティング(JMAC)は2017年6月15日、「第21回 開発・技術マネジメント革新大会」を東京コンファレンスセンター・品川で開催しました。約250名のお客様をお迎えし、大盛況の内に幕を閉じました。
 本年は「進化しつづけるRD&Eマネジメント 〜変わらないスピリットと絶えまないイノベーションへの挑戦〜」を基本コンセプトとし、"創業精神"、"R&Dの信念"といったマネジメントの価値観や基軸を大切にしつつ、イノベーションに果敢に挑戦していらっしゃる方々にご講演いただきました。



大会のプログラムについて詳しく >



基調講演

勇気ある新規事業創出への挑戦こそが企業を活性化する
〜サントリーグループの新規事業創出への挑戦〜
サントリー食品インターナショナル株式会社 取締役 副社長  辻村 英雄 氏

rd2017_keynote.png 「勇気ある新規事業創出への挑戦こそが企業を活性化する」と題して、サントリーグループにおけるR&D発の新規事業創出について事例をもとにした考察と成功の要因についてご講演いただきました。

 サントリーグループの創業の精神である「やってみなはれ」を実現した事例について、「差別化商品」「価値創出」「ビジネスモデル」「知的財産権」という観点でご紹介いただきました。

 新規事業創出のために辻村様が大切にしている12のP(マーケティングの4P+8つの重要なP)に加え、新規事業を成功させる考え方や信念についてもお伝えいただきました。

 豊富な事例を生々しくご紹介いただき、参加者のみなさんも聴き入っていました。



特別講演1

未来を開くクリエイティビティとは
〜これからの100年をデザインする〜
Ken Okuyama Design 代表 奥山 清行 氏

rd2017_sp01.png 「未来を開くクリエイティビティとは 〜これからの100年をデザインする〜 」と題して、奥山様がデザインを通して世界と日本を見てきたなかから、日本のR&Dの課題についてご講演いただきました。

 TRAIN SUITE 四季島の事例では、車両の内外装のデザインにとどまらず、顧客の価値を見直し、ビジネスモデルの再構築、乗組員の意識変革などを総合的にプロデュースされるなど、"デザインとは"といったお話をいただきました。

 また、ヤンマー様の事例もご紹介いただき、NEEDSでなくWANTSを追求すること、現場からの本物の情報を得る重要性をお話しいただき、これらの奥山様の取組みを通して、「近年のR&Dの課題に対して、われわれがどのように未来を切り開いていくべきか」といった熱いメッセージをいただきました。



Aセッション オープンイノベーションによる新事業創出を語る

 Aセッションでは、オープンイノベーションによる新規事業創出をテーマに、3社の企業と弊社からの講演、および参加者の皆様による意見交換会を行いました。



A-1 オープンイノベーションの類型と新事業企画の要諦
日本能率協会コンサルティング(JMAC)
チーフ・コンサルタント 小田原 英輝

rd2017_a1.png オープンイノベーションの取組みパターンと、社外の有望技術を起点とした新規事業企画の手法についてご紹介しました。

 オープンイノベーションは手段に応じて、外部から技術/アイデアを調達するアウトサイドイン型、逆に外部へ移転するインサイドアウト型、パートナーとともに価値を創造する協創型、と大きく3つに分類することができ、活動の目的を明確にすることが重要との講演を行いました。

 その中で、既存の枠組みを越える新規事業を創出するために有効な、アウトサイドイン型に分類される社外技術起点の新事業企画についても、活動の全体フレームとポイントについて紹介をしました。



A-2 アウトサイドイン型オープン・イノベーションの実践
大阪ガス株式会社
技術戦略部 オープンイノベーション室 室長 樋口 裕思 氏

rd2017_a2.png 同社が取り組んでこられたアウトサイドイン型オープンイノベーションついてご講演いただきました。社内のニーズと社外技術のお見合い相談所として機能するオープンイノベーション室の活動について、実際のマッチング用のシートや展示プロモーション方法など具体的な事例も交えてご紹介くださいました。

 また、オープンイノベーションは「危機感がないと絶対にうまくいかない」という、オール電化の脅威にさらされていた同社だからこそ語ることができる臨場感あふれるお話もいただきました。

 軽快な語り口でテーマ協業という成果に繋がった取組み事例についてお話をしていただき、会場のみなさまの関心の高さが伺えるご講演でした。



A-3 先端技術商業化の新たな枠組み構築
先端技術商業化アクセラレーター合同会社(ACAT)
パートナー 中野 讓 博士(理学)

rd2017_a3.png 中野氏からは、大学等が開発してきた先端技術を企業が如何に取り込んで商業化していくのか、そのオープンイノベーションの一つの枠組みについてご紹介いただきました。

 同社は、日本における科学技術による本物のイノベーション創出を目指し、先端技術の商業化開発とその専門人材の育成に取り組んでおり、同社が提供するシードアクセラレータープログラムやアントレプレナー/イントラプレナー教育プログラムの概要とこれらのサービスを活用する企業のメリットについてご紹介いただきました。また講演の後半では企業が保有する技術の商業化開発加速に特化したコーポレートアクセラレータープログラムについてもご説明いただきました。講演終了後には、質問の列ができるなど、参加者のみなさまの興味の高さが伺えました。



A-4 BtoC商品企画におけるオープンイノベーションの実践
小林製薬株式会社
製品開発・マーケティング統括本部 中央研究所 研究推進部 部長 川西 貴 氏

rd2017_a4.png 小林製薬・川西氏には、外部のパートナー企業とともにお客様の価値をつくりあげる、協創型のオープンイノベーション事例をご講演いただきました。

 ご講演では、M(Marketability)→D(Development)→R(Research)という小林製薬様の商品企画スタイルと共に、D(Development)の過程における他企業との協創事例をご紹介いただきました。

 特徴的な商品を次々と世に送り出している同社は、「あったらいいな」を商品の形でお客様に届けるために、他企業など外部が持つ技術を探索し、保有先と協力しながら商品の企画・開発を進めておられます。 おなじみの商品を事例に、アイデア発想のきっかけや、自社と協力企業様とのwin-winの関係づくりなど、聴講企業様にとってたいへん参考となるお話をいただきました。

 また、講演後の質疑応答では、「どうすれば、小林製薬様のように面白いアイデアを出し続けられ、そして商品化できるのか」などさまざまな観点から、活発な意見交換がなされました。



Bセッション 日本型価値創造プロセスを語る

 Bセッションでは、村田機械の中尾様にご登壇いただき、研究開発/全事業部ロードマップの全社浸透による横断的開発体制の構築を実践事例をふまえてご紹介いただき、どのようなことがポイントになるのかをレクチャーしていただきました。

 後半は、今大会にて初めての取組みである、出席者参加型のディスカッションの場を設けさせていただきました。

 参加者のみなさまからは、「どの企業も同じような課題を抱えていることがわかった」とおっしゃる方もいらっしゃる反面、革新に終わりはなく、チャレンジし続けることが重要であるといった宣言をされる方も多数いらっしゃり、中尾様のアドバイスもいただきながら、活発なディスカッションを行いました。



B 研究開発/全事業部ロードマップの全社浸透による横断的開発体制の構築と実践事例
村田機械株式会社
研究開発本部 全社開発推進 シニアエキスパート(元 技術開発センター所長) 中尾 敬史 氏

rd2017_b.png 10年かけて「ロードマップ」を全社に浸透させ、部門の開発戦略を語るだけでなく、R&D/全事業部間の開発テーマを確認するための必要不可欠に育ててきたことを、事例を交えてたいへん興味深いお話をしていただきました。

 従来は開発機能を事業部においてきた村田機械様が、R&D組織を立ち上げ、事業部に役に立つ技術を先行的に開発、「コア(プラットフォーム)技術戦略」として確立し、これらを育てるために、ステージゲート制度を導入し、そのカオスなプロセスを効果的に管理する仕組みづくりを考えながら、進めてきた事例もお話しされました。

 このような取組みをさらに発展させるべく、村田機械流のMOT教育も実践されていらっしゃるとのことです。



Cセッション 専門家集団のマネジメントを語る

 Cセッションでは、3名の方にご登壇いただき、専門家の集団としての能力最大化、目的とする成果創出に向け、どのようなことがポイントになるのか、各社の事例をご紹介いただきました。

 後半のパネルディスカッションでは、会場にお越しの皆様に事前に回答いただいたアンケートをもとに、「組織の存在意義を現場に伝えるにはどうするべきか」「メンバーがお互いを高め合う組織をつくるポイントは何か」「部門・専門性の壁を越えて協創できる組織をつくるには」という観点で、講演者のみなさま、会場のご参加のみなさまでディスカッションを行いました。



C-1  クリエイター集団における効率化への挑戦
株式会社 ポリゴン・ピクチュアズ
取締役 副社長 安宅 洋一 氏

rd2017_c1.png 「クリエイター集団における効率化への挑戦」というテーマで、会社の成長ステージごとにどのようなアクションをとることがポイントになるか、事例を交えてたいへん興味深いお話をしていただきました。

 会社が安定期を迎えるとともに、コア人材の流出やメンバーと経営陣の考えにズレが生じやすいといったお悩みについてお話がありました。

 すべての問題を一度に解決することは難しいですが、社員一人ひとりの声や想いを経営陣が真摯に受け止め、クリエイター集団としてのバリューや行動規範を全社一体となってつくっていくという取組みを通じ、メンバーのモチベーション向上を図ること、さらに高いステージを目指すことに挑戦していらっしゃいます。



C-2 クリエイター集団における効率化への挑戦
株式会社ジェイテクト
研究開発本部 加工技術研究部 加工制御研究室 室長 山田 良彦

rd2017_c2.png 「多様な人材のモチベーションを高めるチームマネジメント」というテーマについて、3つのポイント「多様性の受容」「多様性の融合」「新しい技術の創造」をお話いただきました。その中でも、「多様性の受容」にはマネジメント層がメンバーをよく理解することや、メンバーに思い切って仕事を任せることが重要であることや、「多様性の融合」に向けては異なるプロジェクトに従事するメンバーによる朝礼コミュニケーションの取組みを行い、双方向の情報発信を活性化させることで、メンバーの相互関心の高まりや、当事者意識の向上といった成果が得られたということを、ご自身の職場での体験を交えながらご紹介いただきました。



C-3 多様な技術融合のしかけと新事業創造
サッポロホールディングス株式会社
グループR&D本部 グループ技術知財戦略部 グループリーダー 小林 直之 氏

rd2017_c3.png 「多様な技術融合のしかけと新事業創造」というテーマで、未来へ繋がる新しい価値創造のためにグループ総力をあげて取り組んでいる内容について、事例を交えて大変興味深いお話をしていただきました。

 異なる価値観や文化を持っている会社同士が技術融合をしていく際の難しさについてお話がありました。その解決のためには、決して片方のプロセスや価値基準を押し付けてはいけないということや、現場(ミドル)マメジメントとして「のりしろ」をつくることの大切さをポイントとしてあげておられました。これからも"同じ高嶺の月"を目指して挑戦していく志を熱く語っていただきました。


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