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グローバルで求められているTPMによる生産革新

グローバルで求められているTPMによる生産革新のイメージ

プロジェクト概要

企業競争力を高めるTPMを日本から世界へ

日本の製造企業で、今や改善を行っていないところはないといっても過言ではありません。生産システムの生産性向上やコストダウンはどの企業でも重要な課題です。しかし、問題が起きてから改善・対策をしていては、多くの損失(ロス)が出てしまいますし、その内容によっては企業ブランドにまで傷がついてしまう場合があります。企業にとって、設備や生産システムの信頼性を高め、問題の発生を未然に防止する仕組みをつくることが、強い競争力の源泉なのです。この企業競争力を高める全社活動のプログラムが日本で生まれたTPM(Total Productive Maintenance)です。この思想は現在では海外にも浸透し、世界中の工場でTPMの導入・実践をJMACが支援しています。

企業競争力を高めるTPMを日本から世界へ

TPMは全社活動になるので、お客さまのトップの思いをしっかりと理解し、それを踏まえてプログラムをアレンジしていくことが重要です。しかし海外では意思疎通が難しいこともありので、ギャップやすれ違いが生じないようにしなければいけません。原始的かもしれませんがホワイトボードに「絵」や「図」を示して、イメージをひとつずつ共有化するようにしています。
また、問題解決の際は、言葉ではなく「現場・現物」と「原理・原則」を大切にしています。問題のモノ・場所をじっくり観察し、問題の現象を絵に描いて、その発生のプロセスを原理・原則で考え、真の原因を究明していきます。このプロセスは人種や言語に関係なく世界共通で通用するものです。

日本人はコンサルタントに向いている

海外で仕事をすると自分が日本人だということを改めて感じさせられます。一番最初に感じたのは、日本人というだけで信頼してもらえるということです。それは仕事に取り組む姿勢や丁寧さ、製品・品質に対するこだわりといった日本人の長所が評価されているのです。日本人コンサルタントにとってこれは何にも代えがたいアドバンテージです。お客さまからの信頼を得るという最初のハードルを半分はクリアしたようなものですから。もっとも、このことは先輩方による永年の努力の賜物です。ひとりの日本人として、先輩方の積み重ねてきた信頼を崩さないよう、そして新たな信頼を築いていくこと心がけながら海外を飛び回っています。

さらなるグローバルへの展開

海外のコンサルティングはJMACのチーム戦。お客さまの困り事や課題を整理するプランナー、海外法人にいる百戦錬磨の先輩や現地採用のコンサルタントと一緒に、お客さまを良い結果に導けるようコンサルティングをしていきます。
近年、日本企業も市場を海外に拡大していますが、管理面の問題を多く抱えているようです。実際に、ASEAN地域では熾烈なコスト競争に勝つために日本流の管理手法を欲しています。こうした状況の中、TPMはますますグローバルに展開していくはずです。もっと多くのお客さまに頼られたい、そして一緒に悩み・成果を分かち合う、それが私のモチベーションになっています。

プロジェクトに参画したコンサルタント

生産コンサルティング事業本部

2005年中途入社 チーフコンサルタント

工学院大学 工学部 電気工学科卒業

鐘ヶ江克則