ビジネスインサイツ80号

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- SEIBAN
C ONSULT ING C A SE 5
ル、のべ床面積約
平方メー
年につなぐ
年から稼働を始めた。
ミ ュ ー ジ ア ム も 併 設 し、
次の
SMILE FACTORY
る。そのうえで﹁さらに改善できる
業手順の遵守を第一に声かけを続け
藤田さんは、普段からできるだけ
現場に入り、整理・整頓の徹底や作
はないという。
確に示されているため作業者に迷い
さまざまな改革の結果、新工場で
のリードタイムは 日と大幅に短縮
る。
も一覧で張り出し、見える化してい
従業員のスキル、標準作業時間など
で工夫。
工程技術の難易度を設定し、
で立場がわかるようにするなど随所
主任は黄色、新入社員は緑など一目
化が息づいていた。この言葉に代表
泉さんがかつて勤めていたサント
リーでは、創業者・鳥井信治郎氏の
も今後、強化していきたいという。
進め、コロナ禍で中断した海外展開
事業に取り組むなど経営の多角化を
展開。さらには保育事業やメディア
された。工場の集約で全工程が見通
う。
はセイバンにも根づかせたいと願
されるような挑戦の風土を、泉さん
口癖だった﹁やってみなはれ ﹂の文
ところはないか、みんなの声を聞く
せ る よ う に な り、理 想 と し て い た
ようにしています ﹂と語る。
﹁ 全体最適 ﹂が一段と進んだ形だ。
﹁ SEIBAN SMILE FACTORY
﹂と名
工場内ではボールペン一本に至る
まで道具類を徹底的に管理し、異物
ンパクトに整理されている。必要に
い製品づくりに挑戦するチームも動
際、今までにない斬新な発想で新し
していく工場にしたい ﹂と語る。実
その思いに応えるように、藤田さ
んは﹁ 常に新しいことにチャレンジ
混入を防止。各工程では仕掛かり品
応じてレイアウト変更ができるた
﹁挑戦の風土を根づかせたい﹂
経営の多角化も進む
の良いフロアで、資材のピッキング
ロットとして生産し、日ごとに複数
め、改善活動もやりやすい。
を置くスペースなどを区分けし、コ
ロットを製造。ランドセル事業部生
行する。ランドセルは、一定数を
産部長で工場長の藤田督大さんによ
年を目指して新たな
次の
年に
一歩を踏み出すため、
流通構造の抜本改革とその思想に対応するための生産体制
の再構築。この両輪の取り組みは、業界を超えあらゆる製
造業で大いに参考になるはずです。ポイントを一言で集約
すれば「生産から販売に至るサプライチェーン上の商材す
べて(製品・仕掛かり・材料)をいかに同社主導でコント
ロールするか」
。その姿を描くには豊かな想像力が求めら
れますが、従来の当たり前を否定して従業員に思考転換を
図り、
新しいやり方を仕組み化し実行につなげてきました。
この困難さが背景にあることを読み取ってください。
ると、その日に製造する分だけの資
ほかにも従業員のかぶる帽子は
ベージュを基本とし、工場長は黒、
シニア・コンサルタント
づくり ﹂をベースに、子どもとその
︵モノリス︶
﹂を
毛利 大(もうり だい)
家族を幸せにするサービスを提供す
る企業、そしてグローバルな展開を
目指す決意表明でもあった。
は、 社 内 で 自 然
﹁ 子どものためにいいものをつく
る、 と い う
さらに一歩踏み込み、自分たちがつ
くっているものは、ただのカバンで
はなく、愛情の象徴的なものだとい
う思いを明文化しました ﹂
︵ 泉さん ︶
ランドセル事業で培った確か
年か
な技術をもとに
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らは大人向けバッグブランド
﹁
C ONSULTA N T
刷新されたスローガンは﹁
き出している。子どもとその家族を
Making
﹂
。
﹁ 愛情のもの
幸せにするために。
quality with love.
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と受け継がれてきました。そこで、
D
N
A
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から完成品の搬出までスムーズに進
づけられた新工場は壁のない見通し
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トルの本社兼工場を建設。直営店や
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材がラインで流され、やることが明
手作業の必要な工程が多く、たくさんの従業員が働くが、
整理・整頓が徹底され滞りなく作業が進む
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M
O
N
O
L
I
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※社名、役職名などは取材時
(2025 年 9月)のものです。
Business Insights Vol.80
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