ビジネスインサイツ80号

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- ない。そのため段階的に卸問屋との
ズがつかめず、生産計画を立てられ
た り 的 な 生 産 が 続 い て い た。そ こ
仕掛かり品が工場内に滞留し、場当
に支援を要請
にも着手した。
パーツは内製化。資材管理の見直し
もあった。そのため、外注をやめて
あり、品質管理が難しいという課題
の内職に製造を任せたパーツが多く
にもなる。以前は下請け業者や個人
いようにした。
検品作業でも品質規格標準を明文化
りたいと考えました ﹂と振り返る。
多くの人が従事できる仕組みをつく
泉さんは﹁ 誰かが休んだら製造が
止まる、
という状況にならないよう、
可欠だった。
年には
取り組みの結果、
リードタイムが 日と大幅に短縮。
し、担当者によって基準が変わらな
何よりランドセルの製造には多く
の手作業が生じ、完全な機械化は不
可能。職人技が支える職場だからこ
そ、一人ひとりに意図を理解しても
だが県内 カ所に分散する工場と本
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制。そのような環境を変えるため、
社としての人事部もないような体
工場で独自のルールがはびこり、会
そもそも泉さんが入社したころは
町工場の延長のような雰囲気で、各
白だった。
周年の記念事
そこで創業
業 と し て、兵 庫 県 た つ の 市 内 に 敷
連携強化を図りたいと考えていた。
移動にかかるロス解消や、各工程の
は社長就任当初から工場を集約し、
社を一個所に集約できれば、さらに
万
短くできるはずだった。実は泉さん
泉さんは組織体制を整えるととも
地面積約
話と議論を繰り返してきた。
訴え続け、ときには衝突も恐れず対
に、従業員らに全体最適の大切さを
らわなければ改革は進まないのは明
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平方メート
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で泉さんは
し、サプライチェーンマネジメント
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取引を減らし、小売業者との直接取
引や直営店の運営でのニーズを把握
︵
︶改革に取り組み始めた。
し、生産計画に落とし込む﹁ 需要連
動型生産﹂
に変えていくことにした。
のコンサルタントも現
活動や
活動
場 に 入 り、
の普及をサポート。現場でキーマン
となる幹部には研修や他社見学を通
じて見識を広げてもらい、意識改革
を促した。
﹁ 目指すベクトルが一致するまでに
年かかりました ﹂
︵ 泉さん ︶
ランドセルの製造現場では、立体
のフォルムを縫う作業など随所で巧
みな技術を必要とする。
だからこそ、
作業の標準化や見える化の推進も不
ランドセル事業部生産部長兼工場長・藤田督大さん。
黒い帽子は工場長であることを示している
当 時、ラ ン ド セ ル の 生 産 指 示 か
ら箱詰めまでのリードタイムは
ム﹂の考えを取り入れ、仕掛かり品
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﹁ 見通しなくつくりすぎ、安売りさ
日 近 く も か か っ て い た。 課
題は仕掛かり品をいかに減らすか。
れる事態にならないよう販売動向を
見定め、生産数を調整するようにし
そこで製品をひとつずつ順番に次の
個流し ﹂の生産方式
ました ﹂
︵ 泉さん ︶
工程へ流す﹁
を推進。
﹁ 必要なものを、必要なと
多様化するニーズに応えるには多
品種少量生産に転換し、変化に対応
や在庫を減らそうと努めた。
きに、必要なだけつくる ﹂
、トヨタ
できる体制が必要だ。しかし当時の
生産方式でいう﹁ジャストインタイ
現場は﹁パーツがそろったものから
つくる ﹂という認識で、製造途中の
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工場併設のミュージアムに展示されたランドセルのパーツ。
点数の多さが見てわかる
また、ランドセルのパーツは小さ
個以上
なものまで含めると
サプライチェーン改革で
変化対応力を強化
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