ビジネスインサイツ79号

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- NISSOSA NGYO
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社の 周年に当たるので、そこに向
本部 管理統括部 統括長の高橋誠さ
ています ﹂
けてさらなるレベルアップを目指し
生産部門の代表委員を務める生産
輸送に優先的に協力してもらえるよ
んはこう語る。
外部の運送業者と連携し、災害時の
う交渉を進めているという。
について﹁ 確実
小野社長は
に よ く な っ て き て い る け れ ど、ま
た意見を吸い上げて会社全体に共有
ところを取り入れたりしてきまし
だまだ課題がたくさんある ﹂と道半
ばであることを強調しつつ、会社と
を通じていざというときに
して真剣に取り組む意義をこう語っ
た。
﹁
備えておくことで、社員は自分たち
が守られていると感じ、
安心できる。
いて、
﹃こんな災害があった場合ど
ことが明記されています。これにつ
てきます。経営者ならば、絶対やっ
ンゲージメントの向上にもつながっ
りますし、それは最終的に社員のエ
幾多の壁を乗り越え、未来への確かな道標を築かれている
日綜産業。その多大な労力の歩みに長年伴走させていただ
いたコンサルタントとして深く感動しております。BCP の
物語は、一人ひとりの理解と粘り強い努力、そして何より
「社員と社会を守る」という強い意志によって紡がれてきま
した。計画に魂を吹き込むのは、反復される訓練と改善サ
イクル。実践こそが BCP 定着の鍵であることを皆さまの姿
が示しています。さらなる安心の未来を創り上げることを
信じて、自走化への挑戦をサポートいたします。
。こうした流れをより
年からは社内の推進体制も強化さ
た。これまで部門ごとの取り組みが
仕組みを構築していく必要があると
うするべきか ﹄と事前に拠点長から
ておくべきことだと思います ﹂
シニア・コンサルタント
社の
れた。従来の事務局に加え、経営幹
中心でしたが、今後は部門を横断し
したり、他部門の対策を聞いてよい
部も参加して会社としての方向性を
た一連のプロセスとして
の
決定する方針策定委員会と、各部門
﹃社員を大事にしたいと考えている﹄
相談が来るようなりました。管理職
感じており、そうしたことも議論し
も自分たちが社員の安全を確保する
推進活動の要となる代表委員会が発
ここまでの活動によって、社員の
という経営者からのメッセージにな
意識にも変化が見られるという。安
役割を担っていることを理解して、
ていきたいと考えています ﹂
否確認システムを使った訓練は導入
真剣に対策を考えるようになった証
大森 靖之(おおもり やすゆき)
変わってきた管理職の意識
自走化へ向け続く試行錯誤
当初、
回答しない社員も一定数いた。
に関わる活動は
なのではないかと思います ﹂
足。定期的に会合が開かれている。
橋脚を支え崩壊を防ぐ支保工。緊急復旧機材としての活用が期待される
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その後、
繰り返し訓練を行った結果、
現在では事前通告なしの訓練にも関
年夏で 年目。現在は、推進体制を
さらに進化させるための検討が進ん
わらず、回答率は当初より %超上
でいる。土屋さんはこう説明する。
の支援を受けな
昇し、大部分の社員が応答するよう
﹁ 今後は
になった。城戸さんはこう語る。
という言葉自体を
く て も、
﹁ 当初は
知らない社員が多かったのですが、
きるようにしたい。現在、自分たち
体制づくりを目指した
カ年マス
サイクルを回せる
の手で
で は、 緊 急 事 態 下 で
今では﹃ 自分自身の生活にも関わる
弊社の
タープランを策定する作業を進めて
年は弊
い ま す。
年後の
は各拠点長は本部の指示を待たず、
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強固なものにするために、
推進チームから上がってき
﹁ 代表委員の活動を通して、現場の
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日々の実践や訓練を通じて
を回すことで磨かれてきた同
生産本部 管理統括部 統括長・高橋誠さん
こと﹄
という意識が生まれています。
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社員の安全確保のための判断を下す
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の代表者が集まり日ごろの
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の活動を自走化で
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社名、役職名などは取材時
(2025 年 2 月)のものです。
Business Insights Vol.79
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