ビジネスインサイツ79号

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合併に伴う人事制度の統合
日 本 の 各 業 界 で は、生 き 残 り を
糖 ︶は﹁ 合併は既定路線でしたが、
ンセプトからつくりなおす﹁ 変革重
視 ﹂の考え方がある。どちらの考え
う状況になった。どうやって進めて
合フェーズ﹂
、合併後を﹁ 抜本改革
の プロ ジェク ト で は 合 併 前 を﹁ 統
、 年
方でいくかは、基本的には プロジェ
ホールディングス発足から
かけた業界再編が進んでいる。製糖
先のことだろうと考えていました。
年
月に三井
業 界 では、
クトの期間による。そのため、今回
い く の か、こ れ は 大 仕 事 に な る な
そ れ が、合 併 ま で
年もないとい
月には、
三井製糖ホールディングスが
製糖 と大日本明治製糖が経営統合
し
年
月末ま
フェーズ﹂とする 段階で進めるこ
年
と思いました ﹂と当時を振り返る。
合併発表から
度 を 統 合 し な け れ ば な ら な い。そ
基 盤 を 構 築。そ し て 合 併 後 に、新
人事諸制度の統合のほか、採用・配
酬 な ど の 制 度 や 労 働 条 件 と いった
連 の 取 り 組 み は、等 級・評 価・報
合 併 に 伴 う 人 材 マ ネ ジメント 関
ルを組み、定期的に労働組合と協議
合案の詳細設計を進めるスケジュー
方針や改革ロードマップの策定、統
状 分 析 に 始 ま り、人 事 諸 制 度 統 合
働条件の把握や差異を整理する現
統合フェーズでは、人事制度と労
をうまく取り入れることができま
仕組みをもっていたので、その制度
福利厚生は大日本明治製糖が良い
﹁フレックス勤務やテレワークなど
していった。
革へとつなげていくという流れだ。
たな人事戦略に基づく抜本的な改
三井製糖は、
置・育成など人材フローの方針や仕
を 行 い、検 討 状 況 を 従 業 員 に 発 信
統合後の﹁一体感醸成 ﹂を視野に入
れつつも、今回は﹁人事諸制度の統
合 ﹂に焦点をあてた支援内容を提案
した。
統
「 合フェーズ か」ら
抜
「 本改革フェーズ へ」
人 事 諸 制 度 の 統 合 で は、両 社 の
現 行 制 度 を ベース に ど ち ら か 片 方
員 は み な 不 安 を 感 じ て い た。と く
合 併 で 生 活 が ど う 変 わ るのか 社
糖 ︶は語る。
人事部長の太田信之さん︵ 旧三井製
いよう配慮を求められました ﹂と、
との協議では不利益変更にならな
統 合 さ れ ま し た。 そ のた め、 労 組
制度は、三井製糖に寄せていく形で
いがあった給与 や就業規則 、評価
きたと思います。一方で、かなり違
のあたりは非常にスムーズに統合で
糖はまだ検討中だったんですね。そ
ズ が 強 く なって い ま し た が 三 井 製
した。コロナ禍でテレワークのニー
組みの統合、人材業務 プロセスの統
は合併までの期間を考え、
や組織文化醸成まで多岐にわたる。
や 構 築、さ ら に は 経 営 理 念 の 浸 透
合 や 再 整 備、人 事 システムの 統 合
援を依頼した。
こで
に支
着実、効率的に既存の制度を統一し
とにした。まずは合併前の短期間で
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発 足 。そ の 後
年 月に合併することが
で カ月という短期間で、人事諸制
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傘下の三井製糖と大日本明治製糖
を
発表された。
新人事制度の導入に向け
た経営陣への報 告 や労
働組合とのコミュニケー
ション、社員への説明な
どを側面支援する。
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へ寄せていく﹁ 統合重視 ﹂の考え方
人事部長・太田信之さん
三 井 製 糖・ 人 事 部 人 事 課 長
合併前に構築した等級・
評 価・賃 金 制 度につい
て、人事戦略に基づくあ
りたい姿に沿った抜本的
な改革を行う。
の細谷育生さん︵ 旧大日本明治製
新 会社の企業理 念や行
動指針、経営戦略、サス
テナビリティ面の重要課
題などを踏まえて、人事
戦略の策定を支援する。
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と、新会社で目指す姿をベースにコ
Business Insights Vol.79
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3. 新人事制度の導入支援
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2. 人事制度の抜本的改革
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1. 人事戦略の策定
人事部 人事課長・細谷育生さん
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支援テーマ
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合併前に実施した人事諸制度統合における残課題を解決し、新会社の方針に合致した
人材マネジメントを行うための制度基盤を確立すること。
目的
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