ビジネスインサイツ80号

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るのは、過去に犠牲を払い、つらい
成り立つものです。ブラザーが今あ
整理しています。事業は人があって
販売を吸収合併し、多くの販売員を
立時から独立運営していたブラザー
をもとに需要に応じて対処し続けて
データを欠かさずチェックし、数字
リ カ 駐 在 時 は、主 な 量 販 店 の 販 売
こうした判断は、決して勘と経験
で下したものではありません。アメ
が起こるだろうと踏みました。
リーマン・ショック時も同様の傾向
よく選ばれたのです。その経験から、
う当たり前のことを怠っていると、
ただし、市場の未来を見据えなが
らお客さまの期待に応え続けるとい
るのです。
化してお客様にお届けすることに
きますが、消耗品やサービスと一体
けでは需要が落ちた途端に損益に響
はいませんが、国内では 年に、設
思いをされた方々の存在があったか
ダメージがボディブローのように
はむしろ堅調で、生産を減らす理由
けるのが、
大事ではないでしょうか。
襲ってきます。常に新しいことを続
に判断は間違っていませんでした。
は見当たらなかったのです。結果的
よって、ビジネスに継続性が生まれ
らで、そのことを忘れてはなりませ
きました。 年当時も売れ行き自体
ん。
でも大事にしてきた
パートナーとの相乗効果
れを全役員の前で発表して実行して
いくというプログラムです。
大谷 小池さんは具体的に何をされ
るのですか。
グローバル時代にこそ
視座を高める経験を
大谷 小池さん自身は、日本の製造
業の今後をどうお考えですか。
に も、 積 極 的 に 取 り
大 谷
組んできました。
小池 その後、オフィス向けプリン
ティング事業は成熟期を迎え、産業
小池 当時の日本のブラザーは、ア
メリカでのビジネスモデルを逆輸入
り 回 分、最低 回は話を聞きま
大谷 当時、生産や販売の縮小も考
えたのですか。
リーマン・ショックが起こります。
社 長 に 就 任 し ま し た。そ の 直 後 に
できる分野のパートナーを見つけ、手
り、将来的には販売チャネルも統合
づくりの経験や技術でシナジーがあ
界がある。これまで培ってきたもの
とを始めるにも、自前でやるには限
き、常にアイデアを求めビジネスに
で、日本では多様さに触れながら働
ダイバーシティは大変重要なテーマ
長は避けられません。組織における
ためにはグローバルでのさらなる成
ビジネス成長を継続的に成し遂げる
えていかないといけません。
加えて、
がら研鑽し合っているようです。
ミュニケーションを継続的に取りな
卒業後もそれぞれの同期生の間でコ
のこと。真剣勝負です。また塾生は、
ますが、あくまでも成長を期待して
すね。指摘が厳しくなることもあり
当社はその路線をとりませんでし
た。
術を産業用に活かすという発想でし
小 池 挙 げ る と す れ ば﹁ テ リ ー
チャレンジ塾 ﹂でしょうか。若手従
大谷 人材育成で小池さんが取り組
まれていることはありますか。
活かせる人材が必要と考えています。
広げ、成長をしていってもらいたい
門を越えた社内外のネットワークを
な人と触れ合い、交流することで部
壁、組織の壁がどうしてもできてし
の
お客さまに主眼を置き、プリンター、
業員を中心に、私が積んださまざま
た。ブラザーは従来から
ファクス、コピーなどの機能を備え
大谷 まさに技術のシナジーが活か
されたということですね。
な経験を伝えるのに加え、塾生が自
起こったアメリカの同時多発テロ以
*3
's
まいます。若い皆さんにはいろいろ
ました。会社が大きくなると部門の
ながら、価格が手ごろでコンパクト
小池 さらにいえば、ドミノ事業も
売り上げの半分以上は消耗品やサー
と思っています。
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*1
な商品を提供してきました。 年に
降は、自宅や小さなオフィスで仕事
ら取り組みたいテーマを設定し、そ
*2
ビスが占めています。商品を売るだ
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小池 周りの同業他社は生産の縮小
や工場の閉鎖などしていましたが、
を組むことが重要だと考えました。
的な自動化を含めたものづくりを考
用領域の成長を中心とした事業ポー
する形で安定してきていました。帰
ようになりました。ただ、新しいこ
トフォリオの強化が必要だと感じる
小池 期間中に講義を 回、加えて
も行います。ひと
全塾生との
国後はプリンティング事業の責任者
3
ブラザーは私の入社時とは比べも
のにならないくらい、組織が成長し
3
大谷 日本に帰国されたのは
年、赴任から 年後です。
本社併設の展示館にて、JMAC 代表取締役
社長・大谷羊平と
小池 人口減少や高齢化による労働
人口の縮小は明らかですから、徹底
などを経て、 年にブラザー工業の
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on
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年に行ったドミノ社の買収は、
民生用で培ったインクジェットの技
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をする人が増え、ブラザーの製品が
※本編は 2025 年 10 月に実施した対談の内容を構成したものです。
Business Insights Vol.80
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TOSHIKAZU KOIKE
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