ビジネスインサイツ80号

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- 大企業から中小企業まで、スマート
化プロジェクトのリーダー役を担う
管理職と経営層の手引書に
してもマーケティングチームなどの
クラスの方々に
けで、関連部署のマネジャー・部長
を読んでも
他部署との連携が課題だったことに
コンサルタントも入り﹁マニュファ
らった。そして、まずは
動化も導入しましたが、全体を見る
ができてしまっている。部分的に自
年目を迎えると、それぞれのやり方
性の高いものを整理したものだ。エ
て重点となった課題を抽出し、共通
事業者のスマート化実践事例におい
だ。この変革課題マップは、各製造
それぞれの課題を つに絞り込ん
の変革課題から自社に必要なもの
を選ぶというもの。アネスト岩田で
は、経営課題に対して何を実践する
か、達成するために各チェーンが何
をするべきかを洗い出していった。
﹁ 非常に有用性を感じたのは、 の
レベル分けができていること。今ま
では感覚的にしか理解していなかっ
たことが、明確に言語化されている
ので、自部署の状況も他部署の状況
も意識合わせができました。また、
ステップの進め方も明確になり、
レベル 5
現実との双方向連携
シミュレーション環境などで得た最適解に基づき、現実のプロセ
スを制御している
レベル 4
多頻度解析による最適化
多頻度データ収集、シミュレーションなどによる意思決定材料の
提示と最適解の探索・評価がなされている
レベル3
データによるプロセス連携
データに基づく機能間連携、データによる状態の「見える化」が
なされ、最適化につながる意思決定に活用されている
レベル2
情報・データ蓄積
情報・データの収集・蓄積の基盤が整備され、決められた標準
ルールに基づきデータベースが構築されている
レベル1
情報の標準化
どのような形式と項目で情報を蓄積すべきかが議論され、標準
化されている
り、さまざまなデータが紙であった
りと効率化やデータ活用もできて
いない状態だったので﹃ Visualize
︵ 見える化 ︶
﹄
﹃ Quality
DX Team
︵ 品質 ︶
﹄の つ の
Control Team
チームからなる
プロジェクト
を立ち上げました ﹂
︵ 小宮山さん ︶
佐藤さんと関根さんは、福島工場
の製造工程のチェック項目をすべて
整理する担当で、まさに﹁ 見える化 ﹂
の要となっている。
﹁ 実際に図に起こしてみると、理解
している部分としていない部分が明
確になりました。また、属人化して
いた計画表も考え方を統一して共有
化、一本化したことで改善が進んで
きました ﹂
︵ 佐藤さん ︶
の経験値に任せていたところがあり
﹁たとえば部材の手配なども、個々
ましたが、それぞれのロジックを一
律にしていくと注文と在庫のバラン
の
スや、対応すべきことが明確になり
ました ﹂
︵ 関根さん ︶
自前のスマート化に
考 え 方 が プ ラ ス さ れ、
年
の﹁ 生産スケジュールの自動立案 ﹂
バランスよく議論ができるようにな
齬がないかもチェックでき、非常に
リリースが最初のゴールだという。
羅されているので﹃このチェーンに
です。そして、作業者の分単位の製
ていきたいですね ﹂
︵ 小宮山さん ︶
備えていく。そういう未来をつくっ
造指示管理までを目指します。工場
手配するスケジュール機能を準備中
﹁ 必要な部材を必要なタイミングで
はこういう課題があるよね ﹄と、他
りました ﹂と手応えを語った。
﹁まだ、製造計画が属人化していた
巻き込んで実践のフレームに入る。
部署を巻き込みやすかったというメ
矢内さんも﹁ 部署間のつながり
がなかったわけではありませんが、
リットも感じました ﹂
︵ 小宮山さん ︶
変革課題のレベルを 5 段階に分け、定性的な課題認識を定量的にすることで、より明確に課題をとらえる
はサービスチェーンにもなる機能を
はっきりしたことで会話の内容に齟
と が 大 き か っ た で す。行 動 計 画 が
ためのヌケやモレが明確になったこ
変革課題の実現レベル(図1)
この課題整理を経て、福島工場、
秋田工場は営業や本社の情報部門も
項目で つのチェーンの課題が網
2
の
気づいた。
とそれぞれが何にどう関与すればい
ンジニアリングチェーン、サプライ
クチャリング変革課題マップ﹂から
プロジェクトを指揮した福島工
場・工場長の矢内さんは﹁ 工場も
でい
サービスチェーンの つに分類し、
チェーン、
プロダクションチェーン、
いのかわからない。部門間で情報が
つ な が っ て お ら ず、
う﹃ 変革課題の実現レベル﹄
︵図 ︶
も部門ごとにバラツキがあることが
わかりました ﹂と話す。
各部門の﹁レベル合わせ ﹂で
意識合わせが容易に
福島工場では、小宮山さんの声か
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変革課題マップから課題を選ぶ際の
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S
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J
M
A
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S
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の活用により課題変革の
S
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※社名、役職名などは取材時
(2025 年 9月)のものです。
Business Insights Vol.80
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福島 工 場の主 力製 品
である SLP-300EF(写
真上)とTFP37CF-10。
同社では、コンプレッ
サー事業が売上の6割
を占める
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