ビジネスインサイツ80号

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- K AHOKU LIGHTING SOLUTIONS
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くるのも一人前の技術者の条件で
く、お客さまが満足できるものをつ
﹁ 仕事をそつなくこなすのではな
語る。
るようになりました ﹂と布谷さんは
ザーにとっての価値やニーズを考え
の企業は後日わざわざ工場まで訪れ
功した。その成果をきっかけに、そ
品を提供し、寿命を延ばすことに成
用条件に合った設計を盛り込んだ製
件が原因であることを突き止め、使
場で詳しく調査した。そこで使用条
プの寿命が短い ﹄と相談を受け、現
これまでの先輩が培ってきた実績
や技術を次世代に引き継いでいくた
て感謝を伝えてくれたという。
す ﹂と酒井さんは微笑んで話した。
めには、このような過去の経験を伝
また、未来の顧客を見据える取り
組みだけでなく、過去の足跡を次世
の支援が始まる前
の出来事ではあるが、こんなことが
トラブル対応や成功体験といって
えていくことも大切である。過去の
い る。
あった。
も、単にノウハウだけではない。先
る。
事をしようという好循環が生まれ
技術者意識が高まり、さらによい仕
技術者に伝えていく。それにより、
話し合いをすることもありました。
煙所のコミュニケーションを通じて
﹁ 昔は休日出勤や残業、飲み会や喫
る。
てもうれしく有意義だと感じてい
だった ﹂という話を聞くことは、と
返った。今ではコミュニケーション
のキャッチフ
共有、認識させることができている
と感じている。
と技術があり、特殊光源の分野では
﹁ 当社は創業から約100年の歴史
最大のマーケットを確保していま
す。しかし、特殊光源業界も変化し
ています。このポジションを維持し
つつ、半導体製造装置、医療用特殊
で働く人が社
光源のトップに立ち続けたい ﹂と今
野さんは語る。
﹁そのためにも
会人として、職業人としてあらゆる
面で成長し、〝 一人前 〟
そして〝 一流 〟
になってほしいと願っています ﹂と
今野さんは語気を強めた。
今野さんの言葉のとおり、
が照らす未来への光は焦点がしっか
りと定まっており、とても力強い。
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輩が経験した苦難や喜びも次世代の
﹁このような過去の成功体験や失
そのやり方が今では通用しません。
も 活 性 化 し、
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将来を担う若手技術者の育成には、OFFJT だけでなく、日
常業務における経験から学習できる OJT 環境をつくること
が重要です。そのためには、
ミーティングの場を 課題発掘
と 知恵集め の場に変え、仕事の目標達成のために何で
も言い合える雰囲気づくりが肝となります。こうした日常業
務の改善が、若手技術者のコミュニケーションを活性化
し、職場での経験を通じて自律的に成長する「好循環のサ
イクル」を生み出します。KLS の皆さんの今後のさらなる工
夫が好循環をより大きくしていくことを期待しています。
代に伝承していく取り組みも進んで
ハロゲンランプをはじめとした KLS の数々の製品は信頼と安全性が高く評価されている
ある企業から﹃ 導入しているラン
敗 体 験 を 見 え る 化 し、伝 承 し て い
これからは意識して共有する場をつ
小山さんは休憩時間などに先輩や
上司の経験を聞き、仕事に対する姿
レーズである﹁ 学ぶ、勇気、チャレ
盛田悠平(もりた ゆうへい)
チーフ・コンサルタント
文化や産業を発展させてきた
くための仕組みや習慣づくりも
に支援してもらっていま
くる必要がありますね ﹂と酒井さん
は今後の課題を提示した。
の 支 援 が な け れ ば、 意
識改革にもっと時間がかかっていた
勢が変わったこともあるという。仕
ンジ﹂の精神がより浸透し、会社が
だろうと今野さんはこれまでを振り
事では見せない人となりが見えて
目指す方向を同社で働く人すべてが
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KLS の社屋は北上川を見下ろす高台に位置する。北上川は
親近感を持てるようになったとも。
ワイガヤも仕事のひとつ
経験を共有する場に
す ﹂と酒井さんは続けた。
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笠原さんは先輩社員から﹁ 昔はこう
※社名、役職名などは取材時
(2025 年 8 月)のものです。
Business Insights Vol.80
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