ビジネスインサイツ79号

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- OK AMUR A
C ONSULT ING C A SE 1
オカムラが将来の経営を担う人
財を育てようと﹁オカムラビジネス
着実に業績を拡大している。
れるなか、環境変化を的確にとらえ
を提供する存在へと進化が求めら
い、単なる﹁モノ﹂売りから﹁コト﹂
やデジタル化、働き方の多様化に伴
た老舗企業だ。最近では少子高齢化
日本のビジネスシーンを支えてき
家具を中心とした空間創造を軸に、
したわけです。販売店の前に、まず
育てる必要があるということに直面
オカムラ自身に経営ができる人財を
か。
そんな風に考えてみてはじめて、
当社に経営できる人財がいるだろう
を解決していく必要がある。ただ、
引先の大きな課題である後継者問題
と相談されることがありました。取
をオカムラから出してもらえないか
て話をするなかで、後を継げる人物
﹁ 当社社長の中村が販売店に出向い
からだった。
村公則さんは説明する。
カムラビジネススクール事務局の中
をお願いすることにしました ﹂とオ
く り た い と 思 い、
チャーを融合させるプログラムをつ
界的な視点と社内の実践的なレク
蛙状態になる懸念がありました。世
ラム内容も講師も社内では井の中の
﹁ 自前でつくると言っても、プログ
設することにした。
ら、自社内にビジネススクールを開
な経営を学んでほしいという考えか
では、学問ではなく実践的、現実的
リーダー。お金の流れを学ぶプログ
いる﹃ 自分で問題を見つける力 ﹄を
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容を見ると、﹁ 経営戦略 ﹂﹁ 財務戦略 ﹂
されている。具体的なプログラム内
す﹂
︵ 佐藤さん ︶
考えるプログラムも重視していま
オカムラビジネススクール事務局・中村公則さん
﹁マーケティング戦略 ﹂など経営に
関する幅広い知識を身につけられる
講師によるインプットは最
まで一貫して担当する事業本部制を
益 責 任 を 持 ち、製 品 開 発 から 販 売
﹁もともと、各事業部が独立した利
い、経営に必要な思考力や判断力を
て受講者間でディスカッションを行
小限にとどめ、各回のテーマに沿っ
からの講話の時
オカムラ役員
磨いていく。昼食の時間を活用した
ようになっている。
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各部門のリーダーは育っていると思
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オ カ ム ラ は 創 業 以 来、オ フ ィ ス
スクール﹂の開設に本腰を入れ始め
はオカムラの経営人財をしっかり育
てようということになりました ﹂と
います。
ラムをメインにしているのもその
行動変容のカギは
アクションラーニング
月から 月の 年間で実施
毎年
しているオカムラビジネススクール
さんは振り返る。
は現在、 期目のプログラムが進行
育てたいのは、事業全体を見て企
業の成長につなげられる会社経営
関する知識やスキルを教える教育機
店長や部長など部門長クラス 人を
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基 本 的 な 日の研 修カリキュ
ラムでは、
﹁ 実 践 や 討 議 ﹂を 重 視。
の部門を交えると解決できるかを
身につけ、その問題はどの部門とど
1
対象とし、 回の研修は 時 分か
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ら 時 分までの濃密な内容で構成
1
経営やビジネス、マネジメントに
に支援
たのは、今から 年ほど前のこと。
中村雅行社長と取引先である家具
専務執行役員
働きやすい空間構築を提案
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関はいくらでもある。だがオカムラ
HR本部長 CHRO・佐藤喜一さん
ためです。また、社長が常に言って
の佐藤喜一
販売店社長との何気ないやりとり
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中だ。月 回のペースで全 回、支
専務執行役員 経営企画本部長兼
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取っているため、事業を成長させる
Business Insights Vol.79
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