ビジネスインサイツ79号

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- 者が運営パート
もつなげていくことを目指していま
す。
バイオプリン
トモデル 機種を関西パビリオン京
つ目は、先ほどご紹介した京都
の伝統工芸技術を融合したコンセプ
月 日∼ 月 日まで展示 ︶
。
がを読んだり、世界史を学び直した
背景を知ることが、本当の意味で技
りしています。社会や人間、文化の
小澤 いずれも、技術そのものより
も〝 社会との接点 〟に強く意識が向
術を〝 人に届くもの 〟にするために
月 日まで展示しました。
なる技術紹介ではなく、
﹁ 科学技術
する場ですから、私たちの展示も単
戦して失敗して、その中から何を学
また、若手の皆さんには﹁ 失敗し
てもよい ﹂とも伝えたいですね。挑
大切だと感じているからです。
る技術を展示し、将来的には動物実
私自身、数えきれないほどの失敗
を通じて数多くのことを学んできま
した。でも、その学びを周囲と共有
して、再び新たな挑戦につなげるこ
した挑戦と失敗と通じて周囲と信頼
とで、次の一歩が踏み出せた。そう
小澤 それでは最後に、これからの
社会を担う若い技術者たちへのメッ
関係を築くことも、技術者として大
若手技術者へ
専門と広さ、両方を持て
アートのひとつである﹁
か?﹂というメッセージを込めてい
Sound
of
﹂
。これは高速度ビデオカ
ます。
Ikebana
その映像をアート作品として可視化
するものです。このようなアートを
見たときに、人はどれを見てインス
パイアされるかを当社の脳機能計測
セージをお願いします。
研究室の中でしかできなかった高精
そして つ目は、量子化学と赤外
分光技術を融合させた、次世代型の
ジ﹂でご覧いただけます。
という試みも進めており、万博会場
し、
﹁ 感情 ﹂と﹁ 科学 ﹂の接点を探る
性計測技術でリアルタイムに計測
めに、鑑賞者の脳波や心拍などを感
アートによる脳活動の反応を見るた
軟 性 こ そ が、こ れ か ら の イ ノ ベ ー
置きつつ、異なる分野とつながる柔
社会の課題が多様化し、複雑化し
ている現在は、自分の専門に軸足を
がっていきます。
れが自分自身の成長と自信につな
磨きつつ、広い視野も必要です。そ
べ ﹂と言われがちですが、専門性は
持ってほしい。よく﹁どちらかを選
分野を学ぶこと
その両方を
専門分野を深めていくことと、広い
をつくってはいけないということ。
上 田 私 が 共 同 開 発 相 手 の ひ と り
から教えられたことは、自分で限界
ざいました。
いたしました。本日はありがとうご
くて温かい道しるべになると確信
すべての技術者と企業にとって、強
社会をつなぐ姿勢 ﹂は、未来を志す
ます重要になっていく時代。その中
技術が進化する一方で、人とのつ
ながりや現場のリアルな声がます
ました。
み出し続けてきた軌跡であると感じ
とに、人と社会の役に立つ技術を生
社会に活かす ﹂という強い信念のも
小 澤 島 津 製 作 所 の
年 は、
単なる企業の歴史ではなく﹁ 科学を
切な力だと思っています。
度 な 分 析 が、将 来 的 に は ス マ ー ト
ションを生むために必要だと思いま
︵ニルス︶
﹂で計測すると
技術﹁ NIRS
フォンサイズの機器で実現できるか
す。私自身、理系の道を歩んできま
小型分析装置の展示です。これまで
メッセ﹁ WASSE
﹂にて
│
もしれない。そんな近未来の姿を感
の﹁ フ ュ ー チ ャ ー ラ イ フ ヴ ィ レ ッ
じていただける内容になっています
いう共同研究も進めています。また
長はありません。
験の代替や、栄養バランスに配慮し
上田 そうですね。万博は未来の課
題解決に向けて共に考える場を提供
けられているのが印象的です。
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上田 ありがとうございました。
︵
で、島津製作所が体現する﹁ 科学と
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ターを開発して人工的に肉を生成す
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したが、最近は孫と一緒に歴史まん
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た個別対応の食品開発、あるいは人
口増に起因する食糧不足対策などに
﹂にて
都ゾーン﹁ ICHI-ZA KYOTO
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ぶかが重要で、そこにしか本当の成
3
D
があなたの未来をどう変えるの
で す。 私 ど も は
造コンソーシアム﹂のプロジェクト
上田会長が開発した液体クロマトグラフの前で
ホールディングス、シグマクシス、
の
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ナーとして参画する﹁ 培養肉未来創
Z
A
C
R
O
S
つ 目 は、 京 都 大 学 特 定 教 授・
アーティストの土佐尚子先生の
4
メラで水滴が広がる瞬間を撮影し、
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本稿は 2025 年 4 月に実施した対談の内容を構成したものです。
Business Insights Vol.79
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I N T E R
TERUHISA UEDA
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