ビジネスインサイツ79号

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- DAIICHISA NK YOBIOTECH
C ONSULT ING C A SE 4
「100日改革プラン」の概要
変化が激しいワクチン業界
求められるのは組織の変革
新型コロナウイルス感染症への対
応 と し て ワ ク チ ン 開 発・ 生 産 体 制
の強化戦略が閣議決定されたのが
月。 そ の 後 も 続 く ワ
め ら れ て い た。一 人 ひ と り が 変 化
に思います ﹂
︵ 片山さん ︶
きを失っている人が多かったよう
月には改革活動がキックオフし
参加したのは
年 秋。 同 年
が改革を支援する形で
対応力をつけ、自発的に行動する。
自分たちで変える組織風土になら
な け れ ば、こ の 先、確 実 に 起 こ る
変化に対応ができないからだ。
年 夏、 全 社 の 風 土 変 革
を 進 め る こ と に な っ た。そ の 足 が
かりとして品質管理部門の試験課
た。職 場 の 現 状 把 握 の た め 試 験 課
スタッフの約半数に対してインタ
ビューが行われ、問題点を抽出し共
有 す る。そ の 結 果 を 踏 ま え て 会 議
に自転
を 繰 り 返 し、改 革 シ ナ リ オ が 決 め
られた。
﹁ 最 初 の 調 査 で、
車 操 業 の 組 織 で あ る こ と、マ ネ ジ
課 は 受 動 的 で 保 守 的 で、社 内 で の
の 集 合 体 で す。そ も そ も ひ と つ の
と か ら、複 数 の 文 化 を 持 っ た 人 々
の ㎝を動かす駆動力 ﹄と﹃ 継続の
れたことは痛かったです。
﹃はじめ
巻き込むことはできなかった。
決活動を推進しても全員を改革に
フ は い た が、少 人 数 で 組 織 課 題 解
﹁ 当時はさまざまな会社の文化や常
化の形成を目指しつつ企業活動を
現在の
として
と な り、新 た な 文
スタートさせている。
識 を 持 ち、組 織 と し て 均 一 な 教 育
なルールや業務の進め方に戸惑い
した。スタッフは、コロナ禍も影響
ツに関連すると取締役 北本工場長
という会社はルーツの
ながら奮闘しているという印象で
﹁
ケーションが希薄であり、うつむき
し た か も し れ ま せ ん が、コ ミ ュ ニ
異なる母体︵ 会社・研究所 ︶が つ
加 減 で 歩 く 人 が 目 に つ き、目 の 輝
次 の 改 革 構 想 段 階 で は、目 指 す
た﹂
︵ 青木さん ︶
ための慣性力 ﹄が課題と言われまし
1
年
クチン業界の変化の激しさに対応
から改革がスタートする。当時の様
全体が変化対応力の不
百合子さんが振り返る。
﹁
足 や 主 体 性 に 欠 け る 風 土 で し た。
存在感、発言力が弱い印象でした。
企業文化が育ちにくい環境である
メントに問題があることを見抜か
それでいて通常業務の負荷が多く、
は第一三共グループの
ワクチン製造とバイオ技術の会社
複数の文化の集合体を
ひとつの企業文化に育てる
を受けてこなかった人たちが新た
年 に 創 業。 社 名 も
のルー
それまでも問題意識の高いスタッ
ていない状態でした ﹂
ことは間違いないと思います ﹂
品 質 管 理 部 も 同 様 で、と く に 試 験
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皆が手一杯で組織改革に手が回っ
品質管理部長・青木百合子さん
の片山通博さんは解説する。
こうした風土は、
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合 わ さ り、さ ら に 大 量 に キ ャ リ ア
Business Insights Vol.79
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採用した人員で構成されているこ
取締役 北本工場長・片山通博さん
すべく、第一三共バイオテック︵ 以
右の星のマークはスタッフが考案した北極星のマーク
子を北本工場品質管理部長の青木
Small Win の積み重ねでいつかありたい姿(ビジョン)に到達できる。
Small Win の達成に向かって 100 日改革プランで実行。
︶では、組織改革が求
チーム改革活動実施計画
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Small
Win!
改革
プランを
実行した
組織
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Small
Win!
Small
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各チーム・
課の
ありたい姿
ビジョン
チーム改革活動の
コンセプト
下、
2024 年度活動計画
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