RD&E マネジメント革新センター
RD&Eマネジメント革新センターは、国を越え、業界・業種を越えて、研究開発、設計、技術に関する経営革新を推進するプラットフォームです。

第2回 未来産業想像カレッジレポート


11月25日に、未来産業想像カレッジの第2回を開催いたしました。
(未来産業想像カレッジについての概要はこちらをご参照ください→ 未来産業想像カレッジとは )

第2回のこの日は、ほぼフルメンバーとなる13名がご出席され、大変な盛況のなかでスタートいたしました。
いよいよメンバー同士による未来の食産業に関連するディスカッションを開始し、トレンドを考察するための情報と
して、東京ガス 中塚様をお招きし、日本の生活者のライフスタイルトレンド全般に関する調査研究結果をご講演
頂きました。

 

■未来想像カレッジ 第2回交流会プログラム

13:00
〜13:05
本日の予定について

13:05
〜15:05
第2回講演会

東京ガス 都市生活研究所 所長 、多摩大学非常勤講師 中塚 千恵 氏
15:05
〜15:20
休憩

15:20
〜15:40
気づきシートの共有化とディスカッション

ご自身が作成された気づきシートのご紹介
16:50
〜17:00
第3回の進め方と宿題確認

17:15〜
懇親会

 

 講演会−暮らしがどのようなトレンドを迎えているのか

生活者の視点を大切にし、よりよい生活を提供するために、長年 生活者のライフスタイルの変遷を研究されている東京ガス 都市生活研究所長の中塚様より、ファッションを除く生活全般のトレンド調査研究について、大変 興味深いお話を頂きました。

ハピシェア(これまで機械が行ってきた省力化を全く知らない人と一緒にやる。家族・同じ目的をもった人と一緒に社会のためになんとかする)という新しいライフスタイルの概念と、高齢者が安心・安全だけでなく、元気で自分らしく生きるための自己表現・コミュニケーションツールとしての料理や食という、新しい視点をご提供頂きました。

 

 

 ディスカッション―「食」のトレンドに関する気付きの相互発表

メンバーの皆さまで事前にご準備頂いた「気づきシート」を発表し合い、「食」の今後のトレンドについて議論を交わしました。板前さんの就職先として海外が注目されつつあるという話題、アンチエージングなど医としての食・日本の誇る納豆など発酵食品、そして和食の可能性。遺伝子組み換え食品の直面する現実。食のマクロトレンドからのビジネスの可能性。スマートフォンの台頭による料理・食事シーンの大きな変化、メニュー含め食自体をSNS等のネット情報に頼るスタイルの台頭、さらには「ちょい足し」コンビニ商品から「B-1グルメ」グランプリなど、食の遊び心についてまで、異業種交流会ならではの多種多様な気付きが発表され、それぞれについて大変 活発な意見交換がなされました。例えば、遺伝子組み換え食品の安全性についての議論では、家電製品でも人体に対する影響が解明されていないものが実は存在しており、ワイドショーや大衆紙などのマスコミが及ぼす影響の大きさについての再認識がありました。正面から安心・安全に取り組むことは当然 重要ですが、マスコミを上手く使うこと、1社だけでなんとかしようとするのではなく食の安心・安全に取り組む企業各社が一斉にやっていくことが必要である等、自社内での社員のみの議論ではなかなか出てこないような積極的な意見が出されていました。

 

 JMACより 〜今後のカレッジの進め方について〜

最後にJMACから、さらに未来の食の考察を深めるにあたり、第2回よりご参加頂いたメンバー・および今回 発表されなかったメンバーに各自1枚「気づきシート」をご準備いただき、次回にまたご紹介いただくことをお願いしました。今後は、これらの気付きをメンバーの皆さまで深堀り議論しながら、「食」のビジネスイノベーションを洞察して参ります。

 

 最後に 〜レポート担当より〜

これだけの錚々たる企業、それも先端開発に携わる第一線の方々がお集まり頂き、正直 期待の大きさと同じくらい、一体どのような展開になるのだろうかという不安な気持ちもございました。第1回目ではまだお互い遠慮しがちな場面もございましたが、第2回目となる今回ではメンバー全員が積極的な意見を出され、議論が進むにつれ、会社の壁・業種の壁を越えた自由な想像の場が熱気を帯びて形成されていくのを感じました。
その後の懇親会ではさらに熱を帯びた、楽しい議論が交わされ、私自身 次回以降さらにこの会が面白くなる可能性を感じ、わくわくした気持ちにさせて頂きました。この会の主旨にご賛同頂き、ご参加頂きましたメンバーの皆さまの志に改めて感謝を申し上げます。

次回はキユーピー株式会社 研究所 研究推進部 部長でいらっしゃる飛田様をお招きします。企業・業種、専門研究分野、年代・性別の枠など・・・様々な枠組みを越えた真面目な雑談を、これからも楽しんでいきましょう!

(RD&E革新本部 コンサルタント 高橋儀光)

 

 

 

 

このページのトップへ