[RDE_MgtCenter_news]#0066 「企画力強化はまず新商品コンセプトの見直しから(R&D Index)」
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RD&Eマネジメント革新センター メールマガジン
2005年9月30日 066号  http://www.jmac.co.jp/rde/

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>>>今月のトピック
 ▼ RD-Indexアンケート  
   「開発設計部門でのナレッジマネジメント実践について(2)」(無記名式)に
   ご協力をお願いします。
   https://www.jmac.co.jp/rde/pages/rdi/rdi_index.html

   
>>>9月号の目次
【1】 お知らせ
【2】 懸念、雑念、老婆心シリーズ
   「新しいツールの活用に積極的な姿勢を持とう!」
【3】 R&D Index -41 -結果概要- 
   「開発設計部門でのナレッジマネジメント実践について(1)」

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【1】 お知らせ
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●『競争力強化のための生産技術力強化』セミナー開催のご案内

 「商品開発サイクルの短縮のなかで、量産レベルのQCDが未達成」「製品の
 機能性能向上に、ものづくりが追いつかない」 ・・・ということはありませんか?

 このセミナーでは、商品開発力を強化する生産技術部門の新たな役割を学び
 ます。

  ▼ 詳しくは下記をご覧ください。
  
http://www.jmac.co.jp/evt/evt221.html

●『研究所・研究開発部門の価値向上』セミナー開催のご案内

 「いい研究テーマがなかなか出てこない」や「技術ロードマップが描けなくなっ
 てきている」「研究者のモチベーションがあがらない」・・・など会社における研
 究所の価値が低下してきていると感じることはありませんか?

 このセミナーでは、事業への貢献度が高い研究所・研究開発部門つくりの為
 のマネジメントポイントを理解・習得できます。

  ▼ 詳しくは下記をご覧ください。
  
http://www.jmac.co.jp/evt/evt226.html

●『食品研究所幹部向けR&D革新』セミナー開催のご案内
 
「今後の事業を担う長期的なテーマを見出せていない」「短期的なテーマに
 追われ、長期的な研究に注力できていない」・・・ということはありませんか?
 
 このセミナーでは、長期研究開発の振り返りによる課題抽出と技術を核とし
 た将来事業デザインや衆知を結集する研究開発の進め方を創ることを習得
 できます。

  ▼ 詳しくは下記をご覧ください。
  
http://www.jmac.co.jp/evt/evt232.html

  ●日本大学大学院 戦略的コンペティティブ・インテリジェンス・センター主催 
    『国際学会/ワークショップ』開催 【参加費無料】
 このセミナーは技術戦略、他社ベンチマーキング、競合分析などに関する
 企業事例および各研究機関からの研究成果をご紹介します。 
 (国内、海外からの研究成果約30テーマが紹介されます)

 参加ご希望の方は下記お申込みアドレスに @氏名、A勤務先、B所属、
 C役職、D勤務先住所(郵便番号を含む)、EE-Mailアドレス を ご記載の
 上、10月14日(金)迄にご返信ください。(先着10名様迄)

 お申込みいただきました方には後日、参加証をご郵送させていただきます。

  ▼お申込みはこちらまで。
 
 rde@jmac.co.jp 

  ▼ 詳しくは下記をご覧ください。
 
http://www.gsb.nihon-u.ac.jp/jp/closeup/workshop/j_first.html


  ●2005年度会員向け先端手法セミナー
 会員向け先端手法セミナー、東京第2回「技術組織風土革新」が 11月10日
 (木)に、大阪第1回「Hidden Champion(隠れた優良企業)のグローバル化
 戦略」他が11月14日(月)に開催されます。

  ▼ 詳しくは下記をご覧ください。
  
http://www.jmac.co.jp/rde/pages/forum/ms05.html


 ●JMAグループのフォーラム・シンポジウム
   ▼ 詳しくは下記をご覧ください。
  
http://school.jma.or.jp/


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【2】 新しいツールの活用に積極的な姿勢を持とう
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 今日、開発プロセスの革新において、3D_CADや各種シミュレータの
活用の普及が高まってきている。最初から各種の情報が電子化され後工
程で有効に使うことにより、期間短縮等の効果を期待するものである。
実際の担当者はツールが3次元のものに変わり、「3次元の情報」を取り
扱うことになる。3次元の世界は、2次元が前提の時にはあまり意識しな
かったことを意識するようになる。世界観が変わるために人間心理として
移行に抵抗感も生まれる。実際にかかる手間も多くなるために移行時に
は一時的な効率低下も避けられない。この10年、各社はITツールの導
入をおりまぜながら開発プロセスを変革してきたが、新しいやり方に慣れ
つつある段階にある。

 新しいやり方になるということは、各人の仕事の視線でみると「新しい
ツールで仕事をする」ということである。現場はツールの世界観で仕事を
することになる。パラダイムを変えるような新しいツールは新しい世界観
を開発者に強いる。ツールを使っていく中で各人は、新しい世界観に順
応し、新しい「情報の取扱いの規範」を経験的に学んでいくことになる。
 表計算ソフトを使われている人なら感覚的に理解いただけると思うが、
表計算ソフトを使う以前は足し算・引き算をそろばんや電卓で計算した
結果を表に記入していた。かつては「計算」は人間の仕事でツールの仕
事ではなかったのである。表計算が普及した今日、表計算ソフト上で計
算すれば済むようなことを人間が計算しているようでは「効率が悪い」と
みられてしまう。
まさにツールによって表作成作業の世界観が変わったのである。

 私はナレッジマネジメントのコンサルティングをしているが、この分野
でのITツールの普及でも同様なことが起きている。たとえば、文書を探
す時に「検索」行為は今や当然だが、検索ツールをよく使うようになって
はじめて「言葉」について認識する概念がある。「類義語」「表記のユレ」
などである。これらは「言語の特性」としてITツールの普及にかかわらず
存在する概念だが、ツールを使うようになってはじめて意識されるように
なった。ツールがその概念の存在を我々に教えてくれたのである。

 「道具が意識を進化させる」とは、フリードリッヒ・エンゲルスの言葉で
ある。手段が高度化できれば目的や意識が高度化できるということは
確かにあると思う。切れ味の良いハサミを持つと、何かを切りたくなる。
切れるはさみをもたなければ、切ってみようとも思わない。ツールは手
段であり、ツールを使いこなすことはもちろん目的ではない。しかし、手
段の高度化は我々の仕事のしかたに大きな影響を及ぼす。新しいツー
ルの導入には、心理的に抵抗感が生じるものであるが、それを使うこと
で新しい世界が開けるかもしれない。新しいツールを使うことに対して、
いつも前向きでありたいものである。

今回の R&D Index調査は、各社のツールの普及度合いを調べるもの
です。是非、アンケートにお答えください。

   (JMAC チーフ・コンサルタント 塚松 一也)


  ▼本文に関するご意見、ご感想をこちらまでお寄せください。
  
http://www.jmac.co.jp/rde/pages/rdi/opinion.html

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【3】 R&D Index-42 「開発設計部門でのナレッジマネジメント実践について(1)」  
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●第42回アンケート結果概要
 「開発設計部門でのナレッジマネジメント実践について(1)」

今回のシリーズ(2回)では開発設計部門でのナレッジマネジメント実践について
探るべく企画しました。

Q1.貴社のナレッジマネジメントの水準について
・ナレッジマネジメントの水準として、「情報の置き場やルールは決まっていてルー
 ルどおりに活用されている」という回答が46%と約半数を占めた。
 一方で「個人持ちまたは、紙ベースである」、「置き場やルールは決まっているが、
 ほとんど使われていない」という回答もそれぞれ27%を占めた。ナレッジマネジメ
 ントの取り組みの差が広がっていることが伺われる。
 
Q2.ナレッジマネジメント推進上、これから必要と思われる項目について
・ナレッジマネジメント推進上の課題としては、「効率化にとどまらないナレッジ
 マネジメントの実践」が53%と高い関心を示していることを伺わせる。
 一方で「ルールや取るべき基本行動の明確化」 が53%、「トップ、マネージャー
 の協力」、「ツールの整備、ツールの使いやすさ 」が47%と約半数を占め、まだ
 まだナレッジマネジメントの定着化へ向けた基本的事項が備わっていないのが
 実体か。

*まとめ*
・ナレッジマネジメントはツールを導入すればそれで終わりという類の活動ではな
 く、人々の意識や行動を変えていく変革活動である。目的や基本行動を明確に
 するとともにトップやマネージャーも巻き込んでいくことが重要になる。変革活動
 には時間がかかるため、早期の取り組みと粘り強さが必要になる。そして、効率
 化を狙ったナレッジマネジメントはいち早く当たり前のものとしたいものである。
 これからはちょっとした日々の気づきなどを大切にする気軽な情報共有の場を設
 けるなどといった取り組みの有無が大きな差を生むのではないか。

 ▼調査結果の詳細はこちらをご覧ください。
  
https://www.jmac.co.jp/rde/pages/rdi/rdi0508.html


★第43回のアンケートは、
『開発設計部門でのKM実践(2)』です。是非ご協力をお願いします。
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ttps://www.jmac.co.jp/rde/pages/rdi/rdi_index.html
                     (集計締切:2005年10月7日) 


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