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RD&Eマネジメント革新センター メールマガジン
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2001年1月24日 / 0013号 <毎月、15日発行>
編集/RD&Eマネジメント革新センター 広報サービス部
http://www.jmac.co.jp/rde/
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《 目次 》
【01】RD&Eマネジメント革新センターおよび関係者の皆様へ
【02】ビジネスチャンスを着実に利益に変える業務開発
―第11回RD&Eコンサルティングインフォメーションセミナー報告―
【03】2軸思考による開発力強化戦略
―第11回RD&Eコンサルティングインフォメーションセミナー報告―
【04】ミニセミナー便り
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【01】RD&Eマネジメント革新センターおよび関係者の皆様へ
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RD&Eマネジメント革新センターは今年が5年目の区切りの年になります。
皆様の暖かいご支援により、ここまで順調に活動できたことに感謝申し上げます。
5年目の今年は従来以上にパワーアップしたRD&Eマネジメント革新センター
をめざして活動してまいります。
具体的には次のような活動を企画中です。
1.価値創造革新6Vの提案
RD&Eマネジメントの本質は”価値創造”です。多くの企業において価値革新
を軸にした新たな戦略構築が急がれています。
6Vは"Technology Value""Resource Value""Engineering Value"
"Customer Value""Project Value""Something Value"
の6つの分野において、経営資源の革新を考えていこうというものです。
2.第5回開発技術マネジメント革新全国大会
今年は6月4日・6月6日に開催予定です。6Vの提案をはじめ分野別の企業革新
事例や革新研究成果の発表を行います。
今回は海外企業の革新事例報告も予定しています。
3.RD&Eミニセミナーの継続開催
新たなテーマ設定のもと、毎月のセミナー活動を継続します。
従来の1日1テーマ方式に加えて、1日4テーマ程度の複合型セミナーも企画
してまいります。RD&Eセンターメンバーの皆様はすべて無料です。
4.メンバーの皆様とのSTS環境整備
メンバーの皆様とのSTS(集団天才システム)構築を進めます。
今期はWEB環境下での研究会やリアルタイムのアンケート集計システムづくり
をすすめます。
5.RD&Eバーチャル研究所活動
RD&Eインデックスや将来戦略立案につなげるためのバーチャル研究所活動
を本格化します。
その他、皆様とともにMK(自ら考え自ら行動)プラットフォームづくりをすすめ
てまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
(RD&Eマネジメント革新センター事務局一同)
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【02】ビジネスチャンスを着実に利益に変える業務開発
―第11回RD&Eコンサルティングインフォメーションセミナー報告―
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このコーナーでは、現在開催しております、第11回RD&Eコンサルティング
インフォメーションセミナーの要約を、紹介させていただきます。
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新事業・新サービスで継続的に利益を得るには業務開発の視点が重要!
ベンチャー企業ブームはこのところ少し一服気味だが、各企業の新事業創出、
新サービス創出のニーズは相変わらず高いものがある。しかし当然ながらそう簡
単に順調にいく訳ではない。そこで順調にいっていない場合の課題を聞いてみ
ると、回答企業の多くは新事業や新サービスの“ネタ”は持っている場合が多い
ので、それをいかに売っていくかということで販売チャネルの不足等の課題が挙
がる。また、ベンチャー企業のような場合だと資金調達面の課題が挙がることが
多い。
しかし、これらの言わば「攻めの課題」の解決だけで新事業や新サービスがう
まくいくだろうか?確かにある一瞬はうまくいくかもしれない。しかし継続的に売上
を伸ばしていく、あるいは確実に利益を創出してくためには「守りの課題」の解決
が欠かせない。画期的な商品を開発し一時的に売上は伸びたもののアフターサ
ービスの対応の悪さに急激に売上が低下したり、バックオフィスに多くの人員を
抱えすぎて赤字で苦しんでいる企業など、「守りの課題」が解決できずに低迷し
ている企業の例は枚挙に暇がない。この「守りの課題」を解決するのが「業務開
発」である。
「業務開発」とは耳慣れない言葉かもしれないが、サービスを実現するための
効率的な業務プロセスをデザイン、運用、レベルアップしていくことである。
業務開発には二つの側面がある。先に述べた「守りの課題」を解決するという、
「サービス基盤業務開発」が一つであり、効率的な業務プロセスをいかに作り上
げるかという点が重点になる。そのためには以下の点がポイントとなる。
・サービスの変化に合わせた進化型の業務開発
・製品/サービスに関わらず共通なプロセスと個別プロセスとを分けて構築する、
業務の固定/変動化
・一度の情報インプットで後工程の業務を処理するシングルインプット型ワーク
フロー作り
業務開発のもう一つの側面は、業務プロセスを顧客価値創出の実現手段とし
て捉える「顧客バリュー業務開発」である。サービスによっては、業務プロセス
そのものがお客様のバリューにつながる場合がある。また一度購入していただ
いたお客様を離さない、継続的な顧客になってもらうことが継続して成長してい
くためには必須である。これらの実現のために必要なのが「顧客バリュー業務
開発」である。よって「顧客バリュー業務開発」ではお客様にバリューを与え、
いかに作り上げるかという点が重要になる。そのためには以下の点がポイントに
なる。
・業務運営の強みを視野に入れた顧客価値分析とサービスコンセプト作り
・サービス企画段階での業務運営の源流検討
新事業や新サービスを立上ようとする場合は、上述の「業務開発」の視点は忘
れがち、あるいはサービスを始めてからというように後回しになりがちである。
新事業・新サービスの企画段階からこの「業務開発」をどうしていくかを考えておく
ことが着実にビジネスチャンスを利益に変えるポイントである。 (鬼束 智昭)
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【03】2軸思考による開発力強化戦略
―第11回RD&Eコンサルティングインフォメーションセミナー報告―
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-全国270社DBによるベンチマークと開発力診断事例-
◆2軸思考による開発力強化戦略の考え方
2軸思考による開発力強化とは、開発力強化をビジネス軸と基盤軸の2つの軸
から同時改革することを意味しています。
ビジネス軸とは製品革新・開発リードタイム短縮・品質革新・コスト革新等を意味
しています。また基盤軸とは技術力・マネジメント力・革新力等を意味しています。
直接的な事業収益力の強化と中期的な先行投資活動の活性化の両面から
開発革新を考えていくという側面ももっています。
◆開発力強化診断の概要
『開発力診断』では開発力を“企画力・技術力・組織力・遂行力”の総合力として
定義しています。この4つの視点と技術力・テーマ構造・業務比率・革新Visionの
グレードなどから総合的に開発力水準を把握します。この診断の一部は全国270社
調査による比較考察ができるように設計されています。またハイテク製造業の先進
マネジメント(公開事例)をもとにベストプラクテイス研究が可能です。
◆開発力強化戦略の立案
開発力強化診断をもとに開発革新戦略の立案と実現に導いて行くための一連の
進め方(革新シナリオ)を紹介します。
総合的な開発力強化を進めるためには、
1.源流からの商品開発プロセス革新による開発期間短縮
2.先行提案型商品企画による新商品プロセス革新
3.実務直結型の開発基盤整備と強化
4.将来思考の革新Visionと革新戦略構築
などが必要ですが、これらの先行事例についても紹介します。
(後藤 秀久)
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【04】ミニセミナー便り
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2000年7月5日開催 「情報技術の進展とナレッジマネジメントの本質」
講師:JMAC 塚松一也
●ナレッジマネジメントに関心が集まる背景
*IT(Information Technology)の発達
*企業価値が中核競争力へ(コアコンピタンス)
・生産設備や販売網は競争力の源泉になりにくい
・無形の資産(研究開発力・販売力など)で株価が決まる
*効率向上の必要性
*創造性向上の必要性
・知識水準を底上げし、より創造的に思考を促進(あたりまえ水準を高め、より
高度な思考へ)
・ひとりひとりの思考が強化され、個が強くなる(考える必然性が増し、脳が鍛
えられる)
●知識獲得・創造・蓄積・活用のサイクルを回し続けることがナレッジマネジメント
●ナレッジマネジメントと技術マネジメント(技術力の向上・強化)の関係
*技術力の向上・強化の3つの軸=技術革新×技術解明×技術伝播
*技術伝播、すなわち、ノウハウを皆が使える知識にしていく状態にすることが
ナレッジマネジメント
●ナレッジマネジメント時代の、IT(Information Technology)の意義
*自らの効率向上/他との連携強化/将来への資産化
●ナレッジマネジメントにおける、キーワード
*暗黙知(Tacit Knowledge)と形式知(Explicit Knowledge)
*CKO(Chief Knowledge Officer)
*コード化戦略(Codification)と個人化戦略(Personalization)
・コード化戦略:再利用の経済(economics of reuse)
・個人化戦略:専門性の経済(economics of expert)
*プッシュ(push)アプローチとプル(pull)アプローチ
*電子的な知の貯蔵庫(repository)
*学習する組織(Learning Organization)
*知的資本(Intelectual capital)を含む無形資産(Intangible Assets)
●知識を固める意義
*知識を固めていくことで、技術の水準向上のスピードを上げる
*ノウハウが技術資産化され、そこから新たなノウハウが生まれて、技術の
水準が高められていく!!
●技術のナレッジ化とは
「組織的には保有していると思われるが、開発の中ですぐに活用できる状態
にない技術」を活用できる技術に変換する5つの行為
顕在化/要約化/普遍化/最新化/実用化
●正しく伝わりにくい知識や情報をナレッジとしてどう正しく伝えるか
*集団でのディスカッションが重要(Management by Good Question)
・集団で知識を共有することで、個人の知を集団の知にする/集団の知
を個人の知にする
・集団で議論することで、個人の知力を鍛える/個人が元気になる
●開発部門における、ナレッジマネジメントの測定の切り口
*知識化活動状態の測定/知識資産の価値鑑定/知識資産の活用状態の測定
●ナレッジマネジメントによる経営成果指標:バランススコアカード
●ナレッジマネジメントの先進事例
●コンサルティングの現場で実践していること
●(インフラ・方法論に加えて)ナレッジマネジメント魂の伝道者が求められている
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☆第11回RD&Eコンサルティングインフォメーションセミナーの追加開催いたします。
詳しくはこちらをご参照ください。
・開発組織・業務のマメジメント革新(2/1・大阪)
http://www.jmac.co.jp/rde/pages/action/cis00-06.html
・自在・原価企画(2/2・大阪)
http://www.jmac.co.jp/rde/pages/action/cis00-17.html
申し込みはこちらのページからお願いします。
https://www.jmac-annex.com/cis2000.asp
以上
※※※あとがき※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
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みなさまへ、メールをお送りさせていただきました。
今後このサービスが不要な方は、ご面倒ですが、rde@jmac.co.jp
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なお、バックナンバーを、ホームページに掲載しました。
http://www.jmac.co.jp/rde/pages/mail/index.html
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