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2018年4月 213号 「イノベーションセンター設立ラッシュで考えるべきこと」

2018年4月

桜の時期も過ぎ、新緑が眩しい季節になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
季節の変わり目は体調を崩しやすくなりますので、くれぐれもご自愛ください。

イノベーションセンター設立ラッシュで考えるべきこと

 最近、多くの製造業の企業でイノベーションセンターの設立が行われている。 その多くは、外部とのオープンイノベーションを狙った"箱物"である。
 イノベーションの重要性が問われる中、企業内部でのイノベーションには 限界を感じてオープンイノベーションに走る企業が多いのは理解できるが 箱物を作って本当にそれで実現できるのだろうか?なぜか"箱物"はとても 各社似通っている。技術展示スペースがあり、協創会議室があり、場合に よっては試験スペースがあり、技術者がクロスする空間がありという状況である。

 もちろん、"箱物"を作るだけではなく各社とも様々な工夫を凝らしている。 しかし我々のような第三者から見るとそれが同じように見えてしまうのである。

 各社の施設を見学し、その取り組み内容を伺うと、営業さんが最初はお客さんを 連れてきてくれるんだけど2回目以降かが課題ですねという話をよく聞く。まさしく 課題はそこなんだろうと思うのである。施設の素晴らしさではなく、そこに展示して ある技術の新しさや顧客視点での工夫、そこで話をする技術者の輝きなんだろうと思う。

 自社がオープンに取り組みたい領域はどこなのか?そこに力を入れていて だから頻繁に展示内容を新しくする努力をしている内容は何なのか? さらに、そこで対応する技術者がまた話したくなる技術者であるのか?

 そういった取り組みが重要なんだと思うのである。施設の立地やネームバリューも もちろん大切だが、成果に繋がるのはこの"施設"の活用とセットした魅力ある技術者" の創出が鍵だと思う。

 オープンイノベーションが重要な今後に当たっては、固有技術に優れた技術者だけ ではなく外に向かって技術の価値を発信し、外部と新しい価値を創出できる技術者が 重要になってくると思われる。  オープンイノベーションの競争力はそういった人材をどれだけ持っているかが 重要になるのではないだろうか。

(文責:シニア・コンサルタント 鬼束 智昭)

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