2018年1月 211号 「働き方改革には、技術者の生産性向上と組織風土変革が、鍵!」

2018年1月

大寒の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
1月も早下旬となりましたが、東京都心では4年ぶりの大雪警報、 48年ぶりの氷点下4度を観測するなど、厳しい冷え込みが続いています。
皆様もお風邪など召しませぬようお気を付けください。
本年もよろしくお願い申し上げます。

働き方改革には、技術者の生産性向上と組織風土変革が、鍵!

働き方改革が叫ばれて、数年がたっています。
そして、今年新年に改めて安部首相も「今年は働き方改革だ!」と 声高に叫んでいました。

数年前の、 8時帰社とか、水曜は定時退社日。といったところから始まり、 強制的に8時になったら全消灯し、どうしても必要な人のみ手動で電灯をつける。 といったことを実施している会社も多いのではないでしょうか。

そして、担当者が残業をできなくなると、その仕事を上司である役職者が受け取って、 役職者が担当者の仕事を深夜までやっている。という職場も見られます。 (役職者は残業がつかないから、深夜まで働いて良いって本当でしょうか? それ、都市伝説です。)

あるいは、昨年ごろから、 IT会社主導による自宅勤務のためのテレワークシステムの導入。 業務開始時間と終了時間が、自動で記録できるシステム。など、 仕組みやルール、システムばかりが注目された時期がありました。

そこで今皆が、気がついてきたのです。
働いている時間の中の「仕事の質や密度」が変わらなくては、 帰宅時間に強制的に帰らせるだけでは、何も変わらない。ということを。

特に、納期や期日があり、仕事の中身も余人に変えがたい技術者・エンジニアたちこそ その「仕事のやり方、働き方」を変えなければ、抜本的には何も変わらない、ということを。

その「仕事のやり方、働き方を変える」ことを通して、仕事の生産性があがるし、 今までよりも早く効果的に人が成長する。
そんな働き方改革に手をつけないと、技術現場はだめになるのではないか。 と、今、多くの人が気がつきつつあります。

技術現場を知らない人たちから、あるいは研究所の実態を知らない人たちから 声高に精神論や、お仕着せの手法を語られるのでなく、 自分たち自身の力で、活き活きと働ける職場を作る術(スベ)はないのでしょうか?
設計・開発部門の働き方改革は、生産性向上とその職場の風土を変革する 「職場力」の向上にあるのです。

ひとりひとりの仕事について、より輪郭をはっきりさせ、上司や先輩はもっと認知を高める。
時に深く踏み込んだ議論をして、一つ一つの開発に(単純作業として行わず)知恵・英知を集める。
時に、サイエンスを意識する。数値より、音や色、データが描くグラフの曲線。 (単純作業や単純な技術検討は、コンピュータやAIがやってくれます。)

新年の2018年は、2020年に向かい業績好調の企業が多いですが、その裏には、 多くの仕事を抱える職場がまた増えています。
日本の発明した生産性向上の特効薬「職場力」を向上するさせる術を皆で磨き、 新しい市場の海で勝ち残りましょう。

皆様の成功と成長をお祈り申し上げます。

(文責:シニア・コンサルタント 中村素子)