2016年4月 190号 「方針に魂が込められているか」

2016年4月

熊本地震で被災された皆様、そのご家族の方々に、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

方針に魂が込められているか

4月が年度始まりの日本の多くの会社では、
新年度の方針や重点施策の実行がスタートし始めています。

技術部門の方針や重点施策を拝見しますと、
中長期視点技術開発、新商品開発プロセス構築、
アジア拠点ものづくり力強化、組織効率化、・・・・・等々
昨今の厳しい競争環境において、いずれも喫緊の重要事項が並んでいるようです。
「何をやらなくてはいけないか」の大課題は見えているものの、
日々の繁忙さに追われる中で、"どのように具体化し計画的に確実に実行していくのか"
現実に落とし込む部分の計画力と実行力に課題を感じている方も多いように思います。

皆様の部門では"昨年度の重点施策の達成度"は何%でしたでしょうか?
うまくいかなかった部分について、
上位からの指示を一方的に押し付けただけになってしまっていなかったか?
欲張りすぎて工数にムリがなかったか?
実際に施策を実行する技術者の納得が十分に得られていたか?背景が伝わっていたか?
施策間のつながりを考えて体系的に取り組めていたか?
そもそも難題に対して実行力をあげる作戦が盛り込めていたか?
・・・・・
過去を反省すればきりがありませんが、
うまくいかなかった部分については、あえて素直に"失敗"と認識した上で、
事実を自責で振り返ることが重要だと思います。
失敗から多くを学ぼうとする組織の学習姿勢と失敗からの気づきの量が
次の実行力の質につながっていきます。

今年度の方針や施策も"100%必ず実現する"という目線にたち、改めて懐疑的に見てみれば、
まだまだモヤモヤしている懸念・不安が沢山潜んでいるかもしれません。
「昨年度に十分取り組めなかった施策が、今年度も焼き直して載っているだけ。」
「毎年、年度始めは気合十分でフォーマット一杯に施策を埋めるのだが(続かない)。」
「上は伝えたつもりだが、部下には十分に伝わっていない。思いも伝わっていない。」
そんな方針や施策になってしまっていないか、
今年度の方針に"魂"が込められているか、今一度、厳しい目で見つめ直したいものです。


(チーフ・コンサルタント 星野 誠)