2015年12月 186号 「原点的な意図・狙いを大事にしよう」

2015年12月

年の瀬を迎え、めっきり寒くなりました。
今年は皆様にとってどのような年だったでしょうか。
手帳を新たにすると、今年の抱負を書き込む方も多いのではないでしょうか。
今回はR&Dプロジェクトにおける原点的な意図・狙いについて
書きたいと思います。

原点的な意図・狙いを大事にしよう

マーケティングの世界では、
「商品は売れるかどうかは出してみないと分からない」
世界などといわれます。
一方、技術の世界でもその技術を実現できるかどうかは分からない世界と言われます。

つまり、両方の要素を持ち合わせるR&Dは、これらの不確実性をマネジメントする
ことが求められる領域ということができます。

不確実性をマネジメントするための考え方には、過去のモデルを参照する
アプローチと、狙いのために手段を築くアプローチが考えられるでしょう。

不確実な世界なのに過去の参照というと違和感を感じられるかもしれませんが、
いくら不確実性といっても、実態は確実な部分と不確実な部分に分けられると
考えられます。
過去における因果関係は、モデルを作り解析することで定量化することができます。
それによって、モデルが全変動をどの程度説明できるのかを知ることができます。

説明力が高くないとなった際に、未来を確実にするアプローチとしては
マーケティングでも技術開発でも、検証が用いられます。
多くの可能性を取り上げ、テストマーケティングやラボでの実験などで
仮説を検証していくのですが、ここの仮説検証のロジックを丁寧に検討することが
重要だと考えています。

そして最後のポイントは、実現したかった意図・狙いを確認し、
そこから外れていないかを常に点検することです。

仕事柄、原点的な狙いを外して迷走しているプロジェクトに出会うことがありますが、
改めて背景やその狙いを書き出してみる、
プロジェクト憲章のようなものがあればこれを確認する
などの行動は欠かすことができないと考えます。

皆様もぜひ掲示などで可視化を図り、再確認をしてみてはいかがでしょうか。

(チーフ・コンサルタント 柏木 茂吉)