2014年5月 169号 「TSC研究会から ~イノベーションの芽を育むための、"交わる" "破る" "貫く"~」

2014年7月

気温もあたたかくなり、過ごしやすい季節になってきました。
この時期となると、新しい人員が業務に慣れ始め、
本業が円滑に回るようになってきているのではないでしょうか。

さて、本業が忙しい時期だからこそ、
社内だけでなく、社外に目を向けてみることが大切です。
業務に集中することはもちろん大切なのですが、常に新しい視点を取り入れることで、
様々な出来事に柔軟に対応する思考を取り入れることができます。

私の知り合いは、思考を滞らせないために、
毎週1人以上、新しい方と話すことを行動目標として設定しています。

毎週ではハードルが高いでしょうが、1か月の目標のひとつとして、
新しく社外の方と知り合う機会をつくってみてはいかがでしょうか。

(宇野 暁紀)


>>>5月号の目次

【1】「グローバルRD&Eマネジメントの新潮流を探る」
   第18回 開発・技術マネジメント革新大会開催概要
【2】TSC研究会から  ~イノベーションの芽を育むための、"交わる" "破る" "貫く"~
【3】セミナー・イベントのご案内


【1】「グローバルRD&Eマネジメントの新潮流を探る」
   第18回 開発・技術マネジメント革新大会開催概要

今年も、「開発・技術マネジメント革新大会」を6月12日に開催いたします。
昨年に引き続き、「グローバルRD&Eマネジメントの新潮流を探る」を基本テーマとし、
グローバル市場で日本企業が勝ち残る為のRD&Eマネジメントのあり方、製品・技術革新・
技術戦略、開発力強化、組織・人材革新等の事例を講演者の方々にご紹介いただきます。

RD&Eマネジメント革新に取り組まれている皆様同士の意見交換の場、課題解決の場に
したいと思っております。

以下に、各講演テーマとその見どころを記載しておりますので、ご参照ください。

【基調講演】
グローバルR&Dの価値創出に向けた「連携」と「協創」
 ~日本の研究所が世界をリードする時代を目指して~
日本アイ・ビー・エム株式会社
執行役員 研究開発担当 久世 和資 氏

 ・IBMにおけるグローバルR&Dマネジメントの取り組み
 ・世界各地にある研究所間での「連携」と「協創」
 ・日本のR&Dが世界をリードするには


【特別講演】
アジアのエクセレントR&Dへの挑戦 
 ~環境変化・グローバル化の荒波を乗り越えて~
ハイアールアジアインターナショナル株式会社
取締役 チーフR&Dオフィサー 圡屋 秀昭 氏

 ・どの様にグローバル競争力を獲得していくか
 ・異文化コミュニケーションをいかに円滑に進めるか
 ・今後の様々な変化に対応出来るR&D現場づくりとは
 ・アジアのR&Dリーダーとは


【A-1】
異なる事業分野の強み技術を融合した"ならでは価値"製品開発
株式会社ダイヘン 技術開発本部 企画部・通信技術開発部
部長 田中 良平 氏

 ・"ならでは"の強み技術と革新技術を組み合わせた製品開発事例
 ・「ワイヤレス給電用電源システム」開発の秘話


【A-2】
大企業におけるイノベーションはどこから生まれるのか
 ~デンソーにおける新技術・新製品の取り組みから~
株式会社デンソー 技術開発センター 技術企画部
担当部長 沼澤 成男 氏

 ・異分野や異業種との接点から生まれるイノベーションとは
 ・イノベーションに向けた取り組みを意図的に行うためのマネジメントとは


【B-1】
グローバル開発時代の大部屋開発の進化
 ~多拠点化、物理的スペース制限を取り払う大部屋~
KAP IT (iObeya) VP-Strategy
Zal J. PEZHMAN 氏

 ・戦略的コミュニケーションをビジュアルに行う「大部屋開発」とは
 ・大部屋開発の世界の潮流について
 ・現地現物大部屋会議の実現方法とは


【B-2】
南蛮渡来のKI(Knowledge Innovation)で壁を乗り越え世界に拡げる「和の力」
ヤマハ発動機株式会社 エンジンユニット コンポーネント統括部
ユニット技術部 ドライブトレイングループ ドライブトレイン製技係
主査 皆川 聡 氏

 ・自律的に改善するための工夫と挑戦
 ・文化のカベを超える合意と納得の作戦づくり
 ・1人1人の持ち味を活かした「和」のチームワーク


【C-1】
若者たちが会社の未来を描く ~「未来創造プロジェクト」への挑戦
田辺三菱製薬株式会社 人事部
眞部 史朗 氏

 ・2030年の未来像を考える上での悩ましさと克服法
 ・本プロジェクトがいかに活性していったか
 ・プロジェクトの事務局として実際に動かれたご経験


【C-2】
技術人財開発機能の強化に向けて ~Active & Direct 人財開発~
株式会社日立国際電気 人事総務本部 人財戦略部
主管 森 邦夫 氏

 ・目指している人財開発の役割とは
 ・"つなげる"人財開発に向けて
 ・現場に入り込んだダイレクト人財育成施策とは


以上、皆様のご参加をお待ちしております。


(開発・技術マネジメント革新大会 事務局 関口 善洋)



【2】TSC研究会から  ~イノベーションの芽を育むための、"交わる" "破る" "貫く"~

弊社では、今年で23年目となる Technology System & Communication研究会
(TSC研究会)を運営しています。異業種の複数企業様にご参加いただき、
お客様とJMACが一緒に設定したテーマについて議論していくという研究会です。
昨年度は、5社の企業様にご参加いただき、「イノベーションの創出に必要なことは何か」
というテーマで議論をしてきました。

イノベーション創出の必要性の背景はいろいろとあろうかと思いますが、
ご参加者様からは
・既存のやり方の限界感からの脱却
・将来への危機感の払拭
・次の柱の確立

という点が挙げられました。皆様の周りではいかがでしょうか。
どういった背景にせよ、事業や商品、技術などのイノベーションの創出を
達成する為には社内に「イノベーションの芽」が無ければ始まりません。

少数の天才によるヒラメキに頼って芽を育むという話ではなく、
研究会では、「イノベーションの芽を社内に組織的に育む」ための工夫について
議論しました。

半年にわたる事例交流と議論の結果として、
技術者一人ひとりの想い(こだわり、信念)という土壌を前提としながら、
"交わる" "破る" "貫く" という3つの要素が重要ではないか、
という結論にいたりました。

・交わる...これまでには無かったぶつかり合いを生み出すこと
・破る...既存の枠組みに囚われない思考や行動をすること
・貫く...考えや態度などを変えることなく保ち続け(力を蓄え)、壁を突き通すこと

言葉としてまとめてみると、当り前に聞こえるのですが、
皆様それぞれの要素について、実行レベルはいかがでしょうか。
1つ1つの要素をやり切れている企業は意外と少ないのかもしれません。

3つの要素についてそれぞれ、上手く進めるための工夫があろうかと思います。
例えば、交わる上では「2つの壁を超える」、破る上では「リアリティにこだわる」、
貫く上では「強みを認識する」などなど。研究会では多くの知恵が共有されました。

ぜひ皆様も、弊社が実施しているTSC研究会など、外部との議論の機会を
上手く活用しながら、「イノベーションの芽を育むための工夫」を試みては
いかがでしょうか。


(チーフ・コンサルタント 山中 淳一)


【3】セミナー・イベントのご案内


◆5月21日開講
 イノベーティブなR&D組織への変革セミナー
 ~未来構想力と現場マネジメント力の2軸アプローチ~
  
 現在の延長線上でない研究開発テーマや成果を、継続的に生み出せるR&D組織へ
 変革していく為の考え方や実践ポイントをご紹介いたします。


◆5月29日開講-(無料)-
 新商品・新事業開発に向けたアイデア探索と実現シナリオ構築
  
 既存事業の延長線上とは異なる事業や商品を企画する新たなプロジェクトを
 立ち上げることが増えてきていますが、なかなか良いアイデアが見つからない、
 アイデアはあっても実行する判断ができないということが多いのが現状です。

 本セミナーでは、組織の知を集めて新たなアイデアを創出する仕掛けや、
 見つけたアイデアに対して実現シナリオを描くことで実行判断がしやすくする
 方法をご紹介いたします。


◆6月12日開講
 第18回 開発・技術マネジメント革新大会
 ~グローバルRD&Eマネジメントの新潮流を探る~
  
 「グローバルRD&Eマネジメントの新潮流を探る」を基本テーマとし、
 グローバル市場で日本企業が勝ち残る為のRD&Eマネジメントのあり方、
 製品・技術革新・技術戦略、開発力強化、組織・人材革新等の事例を事例を含め
 ご紹介します。


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