2014年3月 167号 「両利きの経営の実現を目指す「テクノロジー・ナビゲーション」

2014年4月

寒い日の中にも、段々と春の到来を感じさせる様な暖かな日も少しずつ増えてきた
今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

年度末を迎え、人事異動などで新天地に向かわれる方々の歓送迎会が開かれる
時期かと思います。
歓送迎会などの、いわゆる「飲み会」というものは、普段とは少し違った会話を楽しんだり、
交流ができたりするものであり、コミュニケーションツールの一つとして大いに活用出来る
ものであると考えています。

日常業務以外での交流が少ないメンバーや、若手との交流が積極的に図れる良き場であり、
例えば、若手の悩みや本音を聞き出す機会や、お酒の力も借りながら自身の想いや考えを
語り合う機会などにもできるのではないかと思っています。

この様な場を、単なるイベントだけで終わらせてしまうのではなく、日々の仕事を
より充実化させるきっかけとなる場にしてみてはいかがでしょうか。

(関口 善洋)


両利きの経営の実現を目指す「テクノロジー・ナビゲーション」

弊社のコンサルティングプログラムに「テクノロジー・ナビゲーション」というサービスが
あります。
このプログラムの狙いは「社内外の技術を活用してイノベーションを創出する」ことであり、
2011年頃から年に数回セミナー等でその考え方や具体的な進め方を皆様にお伝えして
います。

またこのプログラムを始める以前は「技術の用途開発」という名称で「社内の技術を活用
して新たな価値創造を行う」ための考え方や推進方法をコンサルティングサービスや
セミナーの場で展開していました。
この「技術の用途開発」を弊社がプログラム化したのは2004年頃で
「テクノロジー・ナビゲーション」というプログラムにコンサルティング手法が発展してからは
セミナーの機会は減りましたが、現在でも弊社のコンサルティングサービスのなかでは
多くのプロジェクトが動いています。

「技術の用途開発」では既に持っている知識や同質の知に改良を重ね、それらを深めて
活用することを推進しており、企業が自社のコアコンピタンスを活かしながら成長を実現
するためには非常に有効な手法と考えていますが、最近はこの活動だけで継続的な
企業成長を実現することに限界を感じる場面も多くなりました。
そこで、社外の新たな知を獲得し、知の幅を広げることで更なる成長を実現するための
考え方や活動推進方法を「技術の用途開発」に加えて「テクノロジー・ナビゲーション」と
いうプログラムに発展させました。

この「テクノロジー・ナビゲーション」では社外の技術を導入しそこから価値創造を行う
プロセスを提案していますが、これを実際の活動として展開している企業は「技術の用途
開発」に比べるとまだ少数に留まっています。
最近はオープン・イノベーションに対する一種のブームもあり、社外の知の導入に対して
興味を持つ企業は多いのですが、問題となるのはやはりその実効性ということでしょうか。

社内の技術を活用して新たな商品や事業を生出すことに比べて、社外の知を活用して
新たな価値創造を実現することは不確実性が格段に高くなります。
また、仮に社外技術を活用した新事業・新商品の構想が出来たとしても社内で受け皿と
なる実行部隊が出てこないということも良くあります。
このような状況を解決するために、私たちが支援しているある企業では社外技術を導入し
て事業化するまでの機能を持つ小規模な組織を作っています。
この組織の成果が表れるにはまだ少し時間が掛かりそうですが、これまでの事業体では
実現出来なかった画期的な技術・商品の開発も着々と進んでおり社内の期待も集まって
います。

近年の技術経営の場面では企業が既に持っている知識や同質の知に改良を重ね、
それらを深めて活用する「知の深化」と新たな知を獲得し知の幅を広げる「知の探索」を
同時にバランス良く実現する「両利きの経営」が継続的なイノベーションを実現するためには
重要であると言われています。
先に挙げた企業の取り組みなどはこの「両利きの経営」の実践事例ではないでしょうか。
「知の深化」に比べて「知の探索」には困難が伴いますが、これを上手く実行することが
これからの企業には求められると思います。

(チーフ・コンサルタント 近藤 晋)


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