2014年1月 165号 「技術者の創造性に必要な3つの力」

2014年2月

読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。
昨年は、弊社イベントやセミナーなどにご参加いただきましてありがとうございました。
本年も何卒よろしくお願い致します。

新年の始まりということで、まず私の頭に思い浮かぶのは、今年の目標を立てるという
ことです。新しい年を迎え、読者の皆様の中にも今年の目標を立てられたという方が
多いのではないでしょうか。
とりわけ仕事に関しては、新たな気持ちで新年をスタートするにあたり、「今年はこういう
仕事に挑戦したい」「今年はこういうスキルを身に付けたい」など、これから始まる一年に
色々な想いを馳せていることと思います。

この「目標」というものには、様々な意味付けが出来ると考えております。
例えば、「中長期的な自己成長目標と今年の目標とを繋げる」「上司や先輩、周りからの
期待を踏まえる」「昨年の仕事を振り返った際の教訓点を反映する」など、様々な観点から
「目標」を立てることが重要だと思います。

読者の皆様の中で部下を持つ方々におかれましては、部下の「目標」がどういう観点から
考えられているか、様々な意味付けがなされているかなど、上記の例で挙げた様な観点
から見られてみてはいかがでしょうか。

(関口 善洋)


技術者の創造性に必要な3つの力

新しい商品や事業の企画やマネジメントの改善内容など、
技術者は常にクリエイティブなアイデアを求められています。

その為に、世の中にある沢山の情報を集める、様々なアイデア発想法を試す、
何人かで集まりアイデアを出しあう等、様々な取り組みを行うものの、
なかなか良いアイデアが出てきません。

創造性がうまく発揮できていないのでしょうか、
それとも、そもそも乏しいと言わざるを得ないのでしょうか。

技術者の創造性に必要な力として次の3つがあげられます。

1.目利き力

今後の成長が望める市場が何かを感じ取れる能力であり、
技術視点で新たな世の中を導くことができる能力です。

技術者として、自分の専門領域だけに関心を持つのではなく、
技術に対する広い視野を持ち、俯瞰的に技術を見られるようになることで、
今後重要となる技術(シーズ)を見つけられるようになりたいです。

そして、技術がもたらす価値を顧客や社会起点で考える事で、
新たな顧客要望(ニーズ)を見い出せるようになりたいです。

そうなる為には、常に情報を収集し、その情報がどういう意味を持つのかを
考察し続けるしかありません。
しかし、情報を集めることだけで満足していないでしょうか。
世の中の動向を知っているということは目利き力とは言いません。
その動向に対する独特の考察ができることが重要となります。

組織内で目利き力を高める為には、どのような考察ができるのか、
他の人がどのような独自の考察をしているのかを共有することが有効です。


2.行動力

例え、筋の良さそうなニーズやシーズを見つけたとしても、
それが確かなのかを確認する為に、次の行動に移らないと意味がありません。

しかし、実行する事が容易でない事も多いです。
そのような場合に、最初の一歩を踏み出す勇気を持っている事が大切です。
また、不確実性の高い研究開発の領域において、
最初から確実に実行できる具体的な計画を立てることは困難です。
仮説で構わないので、今後どのような行動を行えば良さそうなのか、
そして行動を行った結果を今後にどのように活かせるのかを考える必要があります。

組織内で行動力を高める為には、安心して試行錯誤ができる環境を作ることが
有効です。すぐに失敗を責めるような組織では、誰も冒険しようと思いません。


3.共鳴力

目利き力で新たな事物を見つけ、それに向かう行動力があったとしても、
個人で実現できることには限界があります。周りの人を巻き込むことが必要です。

周りの人と一緒に行動できるようになる為に、まずは自分がやりたい事を周りの人に
理解してもらう必要があります。
何故それを行うのか、それは自社でやるべき事なのかをきちんと伝えることで、
賛同してもらう必要があります。
また、一緒に行動した結果、他の人が得たモノを活用し、更に良いモノを生み出せる
ようになりたいです。

組織内で共鳴力を高める為には、どのような社会を実現したいのか、自社らしさとは何か
を議論することが有効です。
アイデアに対して、すぐに良し悪しの議論をしていませんか?
議論の前に、実現したい社会や自社らしさを共有しておくことで価値観を合わせることが
でき、アイデアに対してより良くする為の練り上げ議論ができるようになります。

まずは、日常業務から離れて、世の中の情報を考察する時間や実現したい社会や
自社らしさを議論する時間を作りませんか。

今回お伝えしたような活動は、すぐに成果に結びつくわけではない為、優先順位が下がり
後回しになってしまいがちです。しかし、それでは創造性はなかなか高まりません。

如何に時間を作り、皆で議論する場を設定できるかが、
クリエイティブな組織作りの最初の一歩です。
さぁ勇気を持って前に進んでみましょう。

(チーフ・コンサルタント 野田 真吾)


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