KIメールマガジン『COMPASS』NO.144

2014年4月

2014年4月/NO.144

「設計力と職場力」

KIメールマガジン読者の皆さま

寒い冬が続きましたが、それでも、本当に見事な桜が満開となりました。
ビジネスも前向きな動きの会社も増え、
思い新たに、新年度のスタートを切られていることと存じます。

先日、グローバル展開しているある家電メーカーにお伺いし、
設計現場のマネジャーの方とお話ししたなかで、
その「低い設計力が品質問題を招いていた」という一言が、大変印象的でした。
少し長くなりますが、ご紹介させていただきます。

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最近、品質問題が後を絶たず、大きな声では言えないが
クレームや回収が発生している。その問題の原因が何かを見てみた。

昔自分が若き設計者の頃は、
「こんな図面で現場で物が作れるか!」と、現場の職長に怒られながら、
いろいろ教えられて育った。それが自分たちの成長にもつながった。
また、その製造の現場は、我々設計者のつたない(?)図面をもとに、
まかせてせておけ、と、必ず高品質の物を作ってくれた。

現在、タイや、インドネシア、中国、インド等、アジアの各製造拠点で、
我々の図面を基に製造をしている。
我々の図面に忠実に作って、品質問題が頻発する。これは何か?
我々は「品質を誇る日本の製造業」と言われてきたが、その
品質の実現は「製造部門だより」だったのではないか。
実は、日本の製造部門の現場の力で、品質が保たれていたのだ。
ここから、我々の設計力の力不足を目の当たりにするばかりである。

一部には(トップは)「現地法人の製造の力を上げなければ」という声もあるが、
しかし、もっと自分たち設計部門の実力不足を、強く認識するべきだ。
そして、まずは、国内の設計の力、特に図面の品質(品質問題の未然防止)と
それをレビューや指導する上司と職場の力をつけなければならない。

実は、設計力は低かったのだ、それを支える職場の力もなくなっていた。

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私は長く、開発や設計部門のコンサルティングにたずさわってまいりましたが、あらためて、
現状の認識の厳しさ、大切さに気づかされました。
そして、最近の少しの景気の上向きに浮かれることなく、
地に足をつけて、本当にお客様が安心して、喜ばれるよきものをつくっていく
製造業の力を確信いたし、共に改革していく決意を新たにいたしました。

話しは少しかわりまして。。

我々も組織が少し変わり、そのご紹介もさせていただきます。
KIセンターは、これまで(13年度は)人材・組織開発系の本部におりましたが、
14年度から、研究、開発、設計、生産技術の皆さまに向けたコンサルティングの領域に、
移りました。
お客様へのコンサルティングサービスは、これまでと変わらずですが、
より新製品や新サービス、システムの開発保守部門の皆さまへのご支援を
強化していきたいということです。

また、KIセンターという名称ですが、
KIとは、
「知識集約のナレッジワーカーの皆さまの仕事のやり方を変える」ということを
申してまいりました。

「見える計画」や「ワイガヤコミュニケーション」や「合意と納得のマネジメント」
というJMAC KI固有の武器はこれからも大切にしていきますが、
今後は、もう少し広く深くとらえることにも、トライをしていこうと考えております。

具体的には、以下のようなことも、我々のサービスの内容としてご提供してまいります

・「未然防止」という切り口でDRを変えて、結果、QCDのQ(=製品品質)を圧倒的に良くしていく。
特に、トヨタ自動車発祥の「FRBFM」を、創始者の吉村達彦氏を迎え、コンサルティング
プログラムを最新化しております。
トヨタ時代より進化した「モデル設計に切り込み気づきを起こして問題の未然防止をはかる
『DRBXX』」というプログラムです。

・開発を当初の計画通りのQCDだけでなく、「儲かるテーマ」を探す。
顧客の声を聞き、真の顧客便益に立脚しての商品開発を全社(事業部、営業もふくめ)をあげて
取り組む。「儲ける開発」をはたしていくには。

・遠隔地(多国間)で連携した開発をするときに、同じものを見て、生のディスカッションを
するためにどうしたらよいか。

・職場の組織風土を診断できます。(KI診断)
この診断が、Webで実施できるようになり、これまでより迅速に手軽にご活用いただけます。


JMAC KIは、より開発や設計の実務に踏み込み、これまで以上にみなさまの革新に寄与させて
いただけますよう、さまざまな道具(武器)やコンセプトを磨いていきたいと存じます。
今後とも、ご期待やアドバイスを、お寄せいただければ幸いです。

今年度のイベントは、以下を予定しております。
皆さまどうかふるってご参加下さい。(今のうちに手帳にご予定ください)
多くの他社とご交流ができる場を作れますよう尽力させていただきます。

【2014年度のKI関係イベント】

第18回 開発・技術マネジメント革新大会(RD大会)
2014年6月12日(木)東京(東京コンファレンスセンター品川)
*ヤマハ発動機様、事例ご発表ご予定

第6回KIエキスポ
2014年10月22日(水)名古屋
2014年10月31日(金)神戸
2014年11月14日(金)東京

また上記以外でも、各社の革新の事例発表の場がございましたら、
本メルマガでも、共有させていただきます。

今後ともどうか、よろしくお願いします。

(文責 中村 素子)


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