KIメールマガジン『COMPASS』NO.141

2014年1月

2014年1月/NO.141

「落ち込んでいる部下を救う"魔法の言葉"」

KIメールマガジン読者の皆さま

KIメールマガジン読者の皆様、新年あけましておめでとうございます。
景気も以前に比べ少し上向いて来ているようですが、実感されていますでしょうか?
評価は様々あると思いますが、皆様におかれましては、新たな希望や思いをもって
新しい年を迎えられたことと思います。
今年もよろしくお願いいたします。
さて今回は、落ち込んでいる部下をいかに早く救うかを考えてみたいと思います。
仕事をする中で誰しも失敗するものです。
そして落ち込むことを、皆さん経験されています。
さっと気持ちを切り替えられれば、問題ないのですが、意外にその失敗を引きずる
ことが多いこともありそうです。
この引きずりは仕事へのドライブを削ぐもので何とか無くしたいものです。
そこで今回のテーマは、「落ち込んでいる部下を救う"魔法の言葉"」としました。

◆部下の失敗の対応には「論理的対応」と「情としての対応」が必要

部下が仕事をする中で失敗するケースは多々あります。
失敗をおかした場合、部下に対して指導すべきことは、「論理的対応」として3つ、
「情としての対応」として1つの4つで、以下のとおりです。

①まず、それらを受け止めさせること
②それらを教訓に学習させること
③それらを再びくりかえさせないこと
④更に情としての対応として、「めげている気持ちを救うこと(適切な言葉をかけるなど)

しかも、時間を置くことなくホットな内に対応することが重要です。
またその場合、マネジャーの対応は対象者の経験や性格によっても異なります。
失敗を引きずるタイプとそうでないタイプがいます。
今回は、失敗を引きずるタイプの部下を対象に話を進めることにいたします。
特に「情としての対応」が些細なことなのですが大切です。

◆人は「論理的対応」で理解はしても「情としての対応」が不十分だと次の
  アクションが鈍る

失敗を引きずる場合の理由はいろいろありますが、人からどう見られているかを
気にするがために切り替えがうまくできずに悩みを引きずり、次のアクションを
なかなか実行できない部下が少なからず存在します。
人からどう見られているかなど直接仕事の遂行には関係ないはずですが、
現実には、気にしすぎて行動が萎縮している場合がありそうです。

◆中堅技術者A氏の「仕事での打ち合わせ日程間違え」事例

中堅技術者A氏が仕事での打ち合わせ日程を間違えて、お客様に迷惑をかけた
事例をご紹介します。
A氏は、入社6年目の中堅技術者です。
責任感が強く、几帳面、真面目、人あたりも良くお客様からの信頼も厚い方です。
仕事も丁寧でミスなどほとんどすることなく過ごしてきました。
ところが、ある時、単純ミスをしてしまいました。
原因は多数の仕事が錯綜する中、疲労と体調不良が重なって注意力が散慢に
なった結果起こしてしまったミスでした。
周りは、「A氏がこのようなミスを犯すなんて珍しいね」と言う声が上がるほど希な
ケースでした。
その後は、特に何の変化もなく、いつも通り淡々と仕事を遂行していましたが、
ミスをしてしまった本人は、心中心穏やかという訳にはいかず、
「何故このような基本中の基本とも言うべきことに対してミスをしてしまったのだろ
うか?」、「これで自分の仕事に対する評価が落ちるのではないか?」、「会社の
信用に傷を付けてしまったことに対してどう責任をとるか」、「ひょっとしたら自分の
人格まで否定されるのでは・・・・」等、頭の中を多数の心配ごとや懸念が駆け
巡っていたようです。
人の価値観は多様です。
マネジャーから見たらそんなこと考えなくてもいいのにと思うことが、部下の中では
大きな足かせとなっていることがあります。
失敗に対する対応は単に行動に対する指導だけでなく、この心配ごとや懸念を
払拭することも含まれます。

◆魔法の言葉

そこで魔法の言葉の登場です。
"魔法の言葉:「人は自分が思っている以上に悪くも評価していなければ、良くも
評価していない」"
聞いてみると確かにそうだと認識出来そうな言葉です。
人は自分のことについては良くも悪くも熟知しています。
従って必要以上に考えてしまいがちですが、他人は、基本的に情報量も少なく、
その結果思い過ごしの部分が多々存在します。
失敗して落ち込んでいる部下がいたら、一度試してみてはいかがでしょうか?

(文責 瀬尾 真一)

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