KIメールマガジン『COMPASS』NO.140

2013年12月

2013年12月/NO.140


人への関心を変える


KIメールマガジン読者の皆さま

いつもお読みいただきありがとうございます。
日ごとに冷気が加わり、寒さが身にしみる季節となりました。
2013年も早いものであとわずかですね。

本日は、どのような組織でもある日常の人の関わりについてフォーカスしたいと思います。

◆関わる人の全てが見えているだろうか?

コンサルティングの場面でもプライベートにおいても、人が人を観ている範囲は非常に断片的なのではないかと感じることがよくあります。
そして、断片的であるにも関わらず、自分が認識しているその範囲がその人の全てだと思いがちであるように思います。

自分のことで恐縮ですが、私は先日、何年も頻繁に顔を合わせ、仕事やプライベート面でもなんでも話す友人の結婚式に出席しました。
披露宴では、エピソードや紹介ビデオの内容から、友人について知らないことが非常に多く、自分が持っていた友人像が覆されるような驚きを感じました。
今まで見てきた部分が氷山の一角にすぎず、その人の人生の裾野が限りなくひろがっていることを感じました。

同様にコンサルティングの場面においても、チーム内のミーティングでは、無関心であまり深く考えてないように見えていた人が、個別に話すと自分なりの明確な意見や強い想いを持っていることがわかり、新鮮な気持ちで話を聞き入ってしまうことは少なくありません。

◆人は関わる人によって見せ方を変える

人と関わる際、断片的な範囲しか見えないのは、人は無意識に相対する人によって表に現す顔(見せ方)を変えているからなのではないでしょうか。

その人が相手に見せている顔は、その相手だからこそ見せている顔だともいえます。
それは相手の関わりに起因することでもあるでしょう。

例えば、あなたが接して「面白い」と思える人は、その人に対しそう思えるような関わり方をしているのではないでしょうか。
逆に、あなたが接して「つまらない」と思う人がいれば、実はその人に対しつまらない発言をするような関わり方をしているかもしれません。

業務においても同様のことが言えるのではないかと思います。
その人に対し仕事の進捗しか聞いてないならば、その人は仕事の進捗確認の顔だけを見せるでしょう。
それが続くと二人の関係は進捗報告のみの関係になるのではないでしょうか。

◆関心の持ち方が人の見え方に影響する

よくKIのコンサルティングの中で、ずっと席が隣同士で、毎日仕事上の付き合いがあるメンバーが、「彼の今回の話は初めて聞いた」とか、「彼女はあんな考えを持っていたんだ」という驚きの声を聞くことは少なくありません。

その状態が生まれる場面では、これまでと比較すると、「その人へ向けられるの関心」の違いがあるのではないでしょうか。

先ほどの例のように、その人が抱える仕事の進捗にしか関心がなければ、その人は進捗だけを返すでしょう。
しかし、その人の考え方や、成長、キャリア、生活、趣味など、様々なことに関心を
持てば、その人は関心を持たれた部分に対してなにからのレスポンスをするのではないでしょうか。

ミーティングで、二人よりも三人四人の方が色々な意見が挙がるのは、関心がそれぞれ異なるからとも言えるかもしれません。
また、コンサルタントが入ると活性化しやすくるなるのも、組織内の人特有の組織内部の立場を意識した関心の持ち方がないからでしょうし、自由な立場で、企業の経営、部門の目標・計画、その人の役割、業務量、プロセス、意識、モチベーションなど様々な部分に関心を向けながら話をするため、いつも一定の関わり方で
接してきていた人では出てこない発言が引き出されてくるのではないかと思います。

関心の持ち方は、コミュニケーションだけでなく、人の見え方にも相互に影響するでしょう。
今まで話したことがなかった興味のあるテーマで、コミュニケーションをとってみると実はその人の印象ががらっと変わるかもしれません。

もし、手始めに組織のマンネリ化した関係に手を加えたいのであれば、自分自身の固定化した人への見方をちょっと変え、身近な人の見てなかった部分に関心を寄せてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

以上

(文責 森 圭司)

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