KIメールマガジン『COMPASS』NO.130

2013年1月

2013年1月/NO.130

「最前線で戦う1人1人の声
「OKY」を現実直視しよう」

KIメールマガジン読者のみなさま

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

目まぐるしいアジアの経済成長や日本の政局など、いろいろ変化が激しく
目が離せない世の中ですが、果たして今年はどのような1年になるのでしょうか?


新聞の記事に「OKY」という言葉が紹介されていました。(注1)
"おまえ、ここにきて、やってみろ"の頭文字であり、
アジア拠点の最前線でライバルと戦う日本企業駐在員の本音から生まれた言葉
(特にインドや中国にて広まる)のようです。
本社側とのズレ、意思決定の遅さや、世界のライバルと戦う危機感などを感じながらの
もんもんとした気持ち、苛立ちが良く表れています。

「OKY」、ややもすると愚痴の言葉遊びに聞こえてしまいますが、
実は、そこには今の厳しい競争環境の中、拠点や文化、立場の壁が解消できずに
ギャップが埋まらない、現場と管理側の溝が心理的な面まで及んでしまい愚痴は
言い合うが総力発揮できていない、といった職場の苦しい現状実態が言い表されている
ように思います。

今や、日本企業の職場の姿は、
"新卒で会社に入り、良き先輩・上司とともに、苦楽を共にし、一緒に仕事をする―"
ような側面だけでなく、
"文化の異なる会社が合併し、組織再編が日常化し、お客様の海外比率も高まり、
異なる拠点が連携し、異なる会社と分業し仕事をする―"
ような側面も当たり前になってきています。
後者においては、いろいろ難しい局面の中、役割や経験、国籍、価値観、考え方、
問題認識等の異なる人々が集まり、各々の立場で主張し、
お互いの思う通りに動いたり動かなかったりする中で、お互いの言い分もかみ合わず、
日々の日常業務においても「OKY」のようなもんもんとした不満や苛立ちも生まれやすく
なっているのではないでしょうか。

経営幹部は、「もっと変われ、コストダウンせよ、生産性向上せよ、報告せよ」と叫ぶ。
現場は、「そうはいっても、限界です」となげく。「OKY」と愚痴る。
1人1人は、「言っても無理、言ったもん負け」だから「OKY」は心の中で言う。
もしかしたら、そんな職場も増えてきているかもしれません。

本来は、組織全体で目指すべき方向性をあわせた上で、
各々の役割を発揮して、スピード感を持って課題を解決していくことが求められているはずです。
但し、お互いが見えているものが違う、現実を見ない、見せていない、
個別最適や思い込みで判断してしまっている・・・。
これらのような状態ではロスが多く、組織が本来持っている能力を引き出せません。
まずは、皆で現実を直視して「OKY」のような危機感や思いを本音で共有し合い、
前向きなエネルギーに切り替えていくような変革の入り口が必要ではないでしょうか。
そして、頭でっかちでもなく、足元がふらふらでもない、
"グローバルで考え、ローカルで行動する"つながりのある基本動作をとれる組織を
目指していくべきだと思います。(注2)

皆さまの職場には潜在的な「OKY」が隠れていないでしょうか?
単なる愚痴として聞き流すのではなく、最前線で戦う1人1人の現実を表した本音の声として、
全体最適に向けた課題として、組織の総力を発揮するための課題として、
あらためて拾い上げてみてはいかがでしょうか。


本年も皆さまの「人と組織の能力の最大発揮の職場つくり」をご支援していきたいと思います。
本年もJMAC KIセンターをどうぞよろしくお願い申し上げます。


(注1) 出典:日本経済新聞 2013年1月1日1面「アジア跳ぶ」

(注2) 補足:KI
 KIでは、自分たちを取り巻く環境や、一人ひとりのモヤモヤや不安や懸念や問題を見えるように
 して掘り起こし、全員参加で現実を直視することを大切にしています。
 ビジネスやプロジェクトの背景、目的、目標から共有し、各々の役割に応じて事前の課題解決を
 はかりながら、人・組織の成長とビジネスの成功の同時実現を目指します。 

(文責 星野 誠)


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