KIメールマガジン『COMPASS』NO.127

2012年10月

2012年10月1日/NO.127

「組織目標は現場が自覚し始めて実現の可能性が見えてくる」

KIメールマガジン読者のみなさま

「寒さも暑さも彼岸まで」と言うように、暑かったこの夏から、ようやく秋が近づいてきました。
この過ごしやすい気候の秋に皆様は、どのようなことに意欲が湧き、過ごされることでしょうか。

さて、今月号は、組織目標の実現について一緒に考えてみませんか。
次の三つの革新ポイントを踏まえながら、実際に現場で起きた内容をご紹介します。

現場が組織の方針・目標をきちんと自覚できないと、その目標は到底達成できない
マネジャーが自ら現場に降り、「決まったことは語る」、「決まっていないことは単語でもいいから発信する」
ワイガヤの場があれば、現場が劇的に変わる

最近、弊社の技術KI手法を用いて、ある企業の開発現場で仕事の進め方・考え方を「自律的に
チームで推進する」革新活動を支援しております。
この職場では「現場が自ら考え、自ら動く習慣がない」ことを問題として、着目したからです。
活動前のその職場は、チームや個人が組織の目標を認識、自覚できておらず、リーダーから言われた
タスクだけをこなす仕事のやり方になっていました。

今回の革新活動では、まず、現場からトップまでの全階層で「問題・不平・不満を徹底的に吐き出し、
問題を直視する」ことからスタートしました。
そのことを通じて、職場全員が「入札などビジネス環境が変わり、上位層のみで受注し、現場は
業務を効率的に回すだけという構造が崩れてきている。そのため、チームや個人が自律的に目標に
向かって取組まないと組織目標は到底達成できない状況にある」ことを問題として共有しました。

そして、その問題の深刻さに気づいたあるマネジャーは二つの行動を取りました。
まず、月一回の定例チームミーティングの場に部長に出席してもらい、組織の方針や目標を
言葉の意味を含めて一つひとつを丁寧にチームや個人に語るという手を打ちました。
後日、その部長からは「中堅層が空洞化し、若手層が多い組織形態の中、若手がQCDの意味すら
知らないことなど、思っていた以上に伝わっていないことを痛感した」と感想を漏らしていました。
二つ目は、経営不確定要素の多く、方針・目標が決められないという課題に対しては、
「単語でもいいからマネジャーは現場に発信し、メンバーに考えさせる」対策を取りました。

方針・目標を受け取ったチームは全員でワイガヤのミーティングでとことん検討を行い、目標の認識を
合わせながら、解決の方向を自分達で考え、実施計画に落としました。
その際、マネジャーは進捗を確認しながら、不足点を補足したり、必要な情報・人員を整えるなど、
チームの支援に徹し、指示はしませんでした。

約一ヶ月後、このチームは、KIワイガヤミーティングで必ず目標を確認した上で取組み内容を振り返り、
更に新たな行動をチームで決めるようになりました。
目標をしっかり持って取り組む、このチームの生き生きとした感じは、活動の月一回の発表会の場では
他のチームから羨ましいと言われるまでに劇的に変わりました。
そして、チームメンバーからも、「ワイガヤの場がないと個人の知恵を融合したチームの行動に繋がら
なかった」との声も聞かれました。
ワイガヤミーティングを通じて目標がチームの日常に溶け込み、チームが自律的に動く、このような動く
組織にしたいのであれば、マネジャーがまずやるべきことは、現場に如何に目標を自覚させることでは
ないでしょうか。

(文責 汪 小芹)

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日系現地法人における人材養成と自律型マネジメントの実現
「タイ成功事例 現地視察交流会」
~バンコク 現地集合・現地解散型ツアー~

海外進出において、日本からの注目度が高いタイにおいて、現地化でユニークな取り
組みを行い成果を上げている企業を訪問し、グローバル人材養成や業務現地化の
ポイントをディスカッションを通して交流し学ぶことができます。

《訪問企業》

Hitachi Metals (Thailand) Ltd.
洪水で甚大な被害を受けるも、現地スタッフ一丸となった迅速な対応で早期復旧され
た日立金属様の現地法人にて、活動紹介、工場見学、ディスカッションを行います。

Thai Yamaha Motor Co., Ltd.
革新的な取り組みで現地での人材育成と ビジネス成果を同時に実現された
ヤマハ発動機様の現地法人にて、 活動紹介、取り組み見学、ディスカッションの他、
Thai Yamaha Motor駐在員との夕食会も行います。

日 程: 2012年11月14日(水)~17日(土)
定 員: 限定15名様(最少催行人数:5名様)
対 象: ASEAN拠点の業務現地化を推進されている幹部・マネージャーの方
グローバル人材育成を推進されている人事部門幹部・マネージャーの方
※訪問先企業と同業界の方などは申し込みをお断りさせて頂く場合があります

お問い合わせ先: 阪神トラベル・インターナショナル㈱ TEL:03-3564-7661 


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