KIメールマガジン『COMPASS』NO.125

2012年8月

2012年8月1日/NO.125

「マネジャーが社員のモチベーションを上げるために必要なこと」

KIメールマガジン読者のみなさま

今年も本格的な夏がやって参りました。
夏のパワーの源といえば、皆様は何を連想しますか。
私は鰻を連想します。
今年は鰻の価格が高騰しておりますが先日、
今シーズン初のパワー補給をすることができました。

さて、まず始めに質問を致します。
マネジャーが社員の意欲を最も高める鍵は下記3つのうちどれだと思いますか。
①優れた仕事に対する評価
②明確な目標
③進捗の支援

実際のマネジャーによる回答結果では、
①と②が圧倒的多数となる統計結果がでています。

しかし、最新の研究報告では、正答は③になるそうです。
最も社員の意欲・モチベーションに影響を与えるのは
「進捗の支援」であるという論文がありましたので、ご紹介したいと思います。

HBR 2012年02月号に
ハーバード・ビジネス・スクールのテレサ M. アマビール教授より投稿された
「進捗の法則」という論文です。
概要は、次のパラグラフの通りです。

知識労働者がつけた日誌を詳しく分析することで、
「モチベーション」を最も高める可能性のあるものが、
「有意義な仕事の進捗」であるということがわかった。
そのような「進捗」を感じる頻度が増えれば増える程、
創造的な仕事の生産性を長期に高めやすくなるのである。
しかし、冒頭の質問でも触れたように、そのことを多くのマネジャーは理解していない。

読者の皆様にとっては、日々の「進捗」は当たり前すぎて注目に値するものではないかもしれません。
しかし、日常の中にありふれている例えば進捗ミーティングにも、
モチベーションを上げるヒントがあるのです。
そこで、マネジャーとメンバー、それぞれの立場から進捗ミーティングを見てみましょう。

(A)マネジャーにとっての進捗ミーティング
まず、仕事の目標を確認し、問題や遅れがあれば原因や理由を問い、
最後にもっと努力するよう叱咤激励していないでしょうか。
ある意味では明確な目標をもっていて、よくできればメンバーを評価をしてあげたいと
思って叱咤激励をしているはずなのに、なぜかメンバーは受身になってしまう、
そんなミーティングになっていませんか。

(B)メンバーにとっての進捗ミーティング
問題や気がかりがあると言ってしまうとその原因追究をされてしまう。
自分でも「これだ!」という原因がわかっていないのに。。。
逆に順調に進んでいると報告してしまえば、
次回はもっと厳しい目標をつきつけられてしまう。
そんな不安を持ちながらミーティングに臨んでいないでしょうか。

このようなミーティングに対してKIでは
計画遅れの原因や責任に集中するのではなく、
③「進捗の支援」のための知恵集めの場になるような関わりができるようにしていきます。

つまり、進捗の見える化を行い、管理やチェックをするだけでなく、
進捗の阻害要因をうまく取り払ってあげたり、情報を惜しみなく提供・共有してあげることが、
メンバーの自尊心・責任感を高め、それがモチベーションの向上へとつながるのです。

KIでは、日々の計画を中心とした仕事のやり方を中心に、
「進捗の法則」を体現するものであります。

今回ご紹介した論文には、一日一日の意義ある進捗を促すマネジメントのヒントとして、
チェックリストも掲載されていますので、
ご自身のマネジメントの振り返りに活用されてみてはいかがでしょうか。
参考までに、1968年にハーズバーグもHBRにて同様の発見をしているようです。


(文責 大島 智洋)

参考文献:
*「進捗の法則」ダイヤモンド社:HBR 2012年02月号


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