KIメールマガジン『COMPASS』NO.120

2012年3月

2012年3月1日/NO.120


計画づくりでシステム開発の職場を変える  
- これからやること、やったことをしっかりと見える化する -


KIメールマガジン読者のみなさま

三寒四温を繰り返しながら日増しに暖かになり、徐々に春に近付いておりますね。
年度末でお忙しい部署、開発業務で年がら年中忙しい部署、そして新年度の準備でお忙しい部署等様々ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今回はシステム開発における職場の計画づくりの重要性についてお話したいと思います。
システム開発の職場は、日本では3K職場と言われています。
今では3Kを越えて7K職場とも言われている時代です。
給料が安い、帰れない、化粧ののりが悪い、子供がつくれないetc・・・。

これはシステム開発の特にSE職で起っている状況だと思います。
最近ですと在宅で仕事をする人も増えてきていると言いますが、プログラム資産の持ち出し等の制約もあり、残念ながら全員が全員そうすることは不可能なのが実状です。
少しでも現状を打破するために、スムーズな開発ができるために、仕事とプライベートを両立するためには
どうしたらよいでしょうか。

私がコンサルティングで携わるシステム開発の業務上の問題点は、"マイルストーンはあっても、1日に行う
業務量が見えない" という日常の計画づくりにあると思います。

お客様への納品という大きなマイルストーンはあり、そこまでの節目節目のマイルストーンは存在しますが、さらにブレイクダウンした日々の計画はない状況にあります。
つまり一日に行う業務量が不明瞭であり、「だいたいこれくらいやればよいだろう」と自分で勝手に業務量を
決めてしまっているのではないでしょうか。
しかも現状は突発業務だらけで、それが考慮されていない計画だったりします。

また計画外の業務があまりに多く、結果残業しなくてはならない場合、上司に残業申請をすると怒られると
思い出しづらく、サービス残業で対応するなんてことにもなりかねません。
サービス残業は、本来対応にかかった実工数として計上されません。
すると次に同じような業務を行うときにかかる見積工数を算出する際に、それらを参考に見積もってしまうと
誤った見積を行うことになり、過去の業務の実績が次の業務に活かされません。

例えば「A業務:実績5h」という1年前に他のメンバーが行った実績があるとします。
Iさんは次にやる業務の見積もりを、過去の実績DB等を参考に立てようとします。
やろうとしているB業務は内容として「A業務:実績5h」に似ているので、「見積工数:5h」と立て、計画に反映させました。
しかしやれどやれど5hで業務は終わりません。
A業務を担当したJさんに相談してみると、「実はサービス残業でプラス10hやってます」と言われてしまいました。
「帰れないじゃないですか!納期は今日中なのに・・・」そしてそんなミスをIさんは上司に言えず、サービス残業で対応する。
さらにIさんのサービス残業は実績に含まれず、またそれを参考に計画を立てた他の人がIさんと同じ状況になってしまう。
まさにKIで言う悪魔のサイクルに陥っていると言えます。

ですので、この悪魔のサイクルを断ち切り、計画通りに業務を遂行し帰れるためには、
①これからやることの見積もりを行う
 ②やったことの実績を記録する
ことが重要であると考えております。

見積もりが大変であるならば、朝会等で「B業務をやるのだけれど、似た業務をやったことある人いませんか?」と聞いてみるのが良いと思います。
ここで答えが見つかるとものの数分で見積もり完了となるわけです。

これからやることの見える化、そしてやったことの見える化が大きく日常業務に影響し、プライベートにまで
影響することがご理解いただけたでしょうか。
もうすぐ桜も咲きだしますし、計画をしっかりと見える化して、今月は定時に帰ってお花見でもしに行きませんか。

季節の変わり目なのでくれぐれもご自愛ください。
皆さまも"できていること"に着目した振り返りを実践してみませんか?

以上

(文責 齊藤 直紀)

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