KIメールマガジン『COMPASS』NO.118

2012年1月

2012年1月1日/NO.118


"計"の活き方 
- 一年の"計"に寄せて -


KIメールマガジン読者のみなさま

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

「一年の"計"は元旦にあり」といいますが、
皆さまはこれから一年の目標を描き、どう過ごすかの思いを巡らせましたでしょうか?
最初は"やるぞ"と気合が入るものですが、
「三日坊主」「絵に描いた餅」などの非常に残念なことわざもある通り、
"計"をスムーズに実現するのはなかなか難しいものです。
そもそも"計"とはどのようなものなのでしょうか?

ある職場での出来事 ----- 
『計画ですか?もちろんあります、あります。見てください!』
『ぜひ見せて下さい。お願いします。』
(計画書類を目の前に、よくよく話を聞いてみると、)

「トップの方針に従ってはいますが初めから絵に描いた餅なんですよ。
 いやー参りますね(by 部長)」(→部長がそれではまずいでしょう・・・)

「一応、私が作っていますが、既に破たんしています。3ヶ月前から更新もしてませんし、
 絶対実現は無理ですね。(by リーダー)」(→開き直っていませんか?・・・)

「日々突発仕事が発生しますし、実態の動きと乖離してるんです。
 うちらに計画は難しいですよ。エッヘン!(by メンバー)」(→自信ありますね・・・)

いやはや悲しい実態に陥っています。
・誰かがエイヤッで作っているが、組織的な練り上げ議論や知恵集めが不足している
・タスク一覧とスケジュールの結果管理に終始してしまい、事前の作戦立てとして使えていない
・業務面の都合だけで作られ、働く人の側面が考慮されていない
などの弱点が見えてきます。

ある職場での出来事2 ("計"活力全開編)----- 
『計画ですか?もちろんつくってます!使ってます!定着してきました!見てください!!!』
『ぜひ見せてください。お願いします!!!』
(このチームのミーティングに参加すると、)

「全員、集まってくれ。今の状況を見えるようにし、次の作戦を立てよう。(by リーダー)」
「今一度、目的、目標を確認しよう。1人1人の状況が浮き彫りになるような計画にしよう。(by メンバー)」
「絶対に今月中にやりきるものと来月に持ち越すものを決めよう。私がお客様に交渉する。(by 課長)」
「良し!みんなここ数日は大変だがこの計画で乗り切っていこう!オー!(by 全員)」
 -そして、皆スッキリした顔で各々の仕事に戻っていった -

計画に対する理解、使い方、信頼が違います。
このチームの計画には、
「計画は実行するために立てるのだ」
「計画上で皆の力を結集するのだ」
「計画づくりで職場を活性化させるのだ」・・・そういうパワーが働いています。
本来、"計"とは、そのような現実的、主体的、作戦的、活力的、な意味合いを持つものだと思います。

数多くの職場において、計画に対する残念な向き合い方・使い方が見受けられますが、
これが"計"の持つ本来のみなぎるパワーを失わせてしまっているのではないでしょうか。

「一年の計は元旦にあり」ということわざは、
もともとは、中国・明時代の官僚であり学者の馮鷹京(ひょうおうきょう)が著した
月令広義の「四計」という項の一節
「一日之計在晨(一日の計はあした(=夜明け、早朝)にあり)
 一年之計在春(一年の計は春(=正月)にあり)
 一生之計在勤(一生の計は勤にあり)
 一家之計在身(一家の計は身にあり)」
が原典のようです。

意訳して例えれば、
「毎日の朝ミーティングで今日1日の作戦を立て、自らの仕事をマネジメントする。
 中長期の計画で全体像を明確にし、先々の問題に事前解決をはかりながら、スムーズに仕事をする。
 一生懸命真面目に働き、能力を発揮しながら日々気づきを得て成長する。
 自分らしい生き方を見つけ活き活きとした人生を実現する。」

そんな「四計」実現な姿を目指していければ理想的ではないでしょうか。
皆さんの職場そして人生においてぜひ"計"パワーを全開させていただくことをおすすめします。

本年も皆さまの「人と組織の能力を最大発揮する職場づくり」をご支援していきたいと思います。
本年もJMAC KIセンターをどうぞよろしくお願い申し上げます。

《補足》 "計"が活きる手法「見える計画づくり」
KIでは、計画に関わる人々が全員で、背景、目的、目標を明確にし、
一人ひとりのモヤモヤや不安や懸念や問題を見えるようにして掘り起こし、
役割に応じて事前の問題解決をはかりながら、実現できる自信のある計画をつくり上げていきます。
単に作業スケジュールをつくるのではなく、個人と組織の能力を最大発揮させることを大切にしていきます。

また、なかなか手がつけられていない将来に向けた仕事や、
一人ひとりの成長のためのチャレンジなども、計画することで、
個人・チーム・組織力強化のための実現ツールとして機能していきます。
まさしく"計"を大事にしています。
そして振返り仮説検証しながら、気づきを重ね"計"そのものをレベルアップしていきます。
「当たり前の計画行為」に「エネルギーを集中」することで
"計"を体得しながら具体的に日常業務、職場、個人、チーム、組織を変えていきます。

以上

(文責 星野 誠)

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