KIメールマガジン『COMPASS』NO.114

2011年9月

2011年9月1日/NO.114


KI活動で一人ひとりがどうして変わるのだろうか?



KIメールマガジン読者のみなさま

皆様には電力不足と猛暑の中を、いろいろ工夫しながら8月を乗り越えられたことでしょう。
これらの工夫を持続しつつ、景気回復上昇に貢献される事を期待しております。

ところで、7月に関西で開催しましたKIセミナーで、参加された方から、「事例発表からKIで人が変化したといわれるが、どうして変化したのかな?」「自分の周りを見ているといろいろな取り組みを行っているが、あまり変化してないな~?」などの疑問を投げかけられました。

このような投げかけは、これまでのKIエキスポなどでも体験者同士での会話では変化は自然なやり取りですが、導入前の参加者の方からは「なぜ?」「どうして?」という思いが起きているように感じます。
そこで、私なりの仮説を紹介します。
是非、ツイッターのような皆様からの、つぶやきを期待します。

KI活動は人に焦点を当てて活動をします。
そこで、人について「行動科学」の観点から考えてみます。
参考図書(ハ―シー、ブランチャード共著、山本、水野、成田訳、行動科学の展開)から人間に起こるチェンジ(変化)を4つのレベルで捉えてみます。

①知識上の変化
②態度上の変化
③個人行動の変化
④集団行動もしくは組織行動の変化

この4つの変化をもたらす為に必要な時間と困難度を横軸と縦軸で表しますと、「知識上の変化」が最も容易であり、「行動の変化」は困難度が高いと考えられます。

これらの仮説を踏まえて、私なりに考えると、KI活動は知識上の変化に止まらず、態度、個人行動、集団行動(まずはチームから)の変化へと取り組んでいっています。
一人ひとりが毎日取り組んでいる仕事そのもの(100%)を、「見える計画」と「Y.W.T」という、二つのKIツールが有効に活用されていくことを狙った活動が展開されております。

仕事そのもの(計画)は一人ひとりが毎日これらを進めるために行動し、結果を出そうと努力しております。
この行動を変化へとステップアップさせていく原動力がY.W.Tと考えております。
Y.W.Tとは、次のような日本語の頭文字をアルファベットで表したもので、活動のあらゆる場で一人ひとりが「振り返り」として皆のいる前で発表(公言する)し、お互いが見えるようにします。行動への変化のセルフマネージメント(参画的変化サイクル)にまで、個人が成長していくのではないでしょうか?

Y:やったこと   (-----行動の結果)
W:わかったこと  (-----気づき)
T:つぎにやること (-----次への行動)

これは、Y:やったこと(行動の結果)から、W:わかったことを深めて、T:つぎにやること(次への行動)へサイクルアップしていくこと、すなわち行動することの変化が、継続されること、知識(頭の中の変化)の変化に
止まっていないのが、肝だと思います。

そして、一人ひとりの行動変化が集団(たとえばチームの変化)の変化に発展して組織の変化に高められていきます。
態度・行動の変化をY.W.Tで継続できることが活動の原動力であります。
これらが習慣化(DNAになる)することで、風土として醸成されていくでしょう。

最後に、「KI活動で一人ひとりがどうして変わるのだろうか?」 の投げかけにお答えできたでしょうか?
参考図書(伊丹敬之/JMAC著、場のマネジメント 実践技術)の「第6章 なぜみえる計画とY.W.Tは場を育てるか」を読み解いていただけることで、変化のからくりがさらに見えてくることと思います。

以上

(文責 室谷 定一)

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