KIメールマガジン『COMPASS』NO.110

2011年4月

2011年4月1日/NO.110


支えあう文化



KIメールマガジン読者のみなさま

この度の東北関東大震災によって亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
被災された皆様及びご家族の方々、関係者の皆さまに謹んでお見舞い申し上げるとともに、 皆様の安全と、被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

作家の村上龍氏は、以前ご本人が書かれた小説の中の 「この国には何でもあるが、希望だけがない」と中学生が演説した場面を引合いに 出しながら、今回の大災害について次のように言われたそうです。
「地震と津波が多くの生命を奪ったが、私たちは希望の種を再び植えた」と。

福島第一原発の事故に伴っては、東京から社員を避難させる外資系企業があったり 政府や東京電力の対応には様々意見もありました。
現地で命がけの作業にあたる関係者の皆さまに敬服の念を抱かざるを得ないとともに、 一方では、これらの未曾有の災害の中での日本人一人一人の行動が「日本の素晴らしい 国民文化」として世界に感動を与えているという嬉しいニュースも少なくありませんでした。
イギリスBBCは、「他の国ではこんなに正しい行動はとれないだろう、日本人は文化的に 感情を抑制する力がある」と伝えたといいます。
中国では「こうした大災害の中で、暴動や略奪が起こらないのは信じられない」との報道 もあるようです。
アメリカの日本救援作戦につけられたコードネームは「Operation Tomodachi」です。
心が温まりますね。

日本人の原点とも言える人と人とのつながり、心のつながりを大切にする精神は決して 死んではいないはずです。昨年末の「タイガーマスク現象」はその先駆けだったと思います。
この震災はその精神を改めて覚醒する大きなきっかけになったのではないのでしょうか。
多くの方の犠牲を無駄にすることなく、日本は再びさらに強くなれる、 村上氏が言われる「希望の種」は着実に芽を出していると確信いたします。

すでにご覧になられた方もいらっしゃるかと思いますが、その希望の芽とも言えるような 感動するつぶやきが、震災発生直後から、ツイッター上にたくさん出現しています。
以下、いくつかのつぶやきを引用させていただきました。

■4時間の道のりを歩いてかえるときに、トイレのご利用どうぞ!と書いたスケッチブックを持って、自宅のお手洗いを解放していた女性がいた。東京も捨てたもんじゃないな。

■ホームで待ちくたびれていたら、ホームレスの人達が「寒いから敷け」って、段ボールをくれた。いつも私達は横目で流してるのに。胸が熱くなった。

■僕は感動しました!バイトの先輩が1人でも救うために寒い中、紙に「バイクでよければ送ります」と書き駅前で掲げ、鳶職のお兄ちゃんを所沢まで送ったそうです。世の中まだ捨てたもんじゃないなって思いました。本当に尊敬です!!自分もなんか人の役に立ちたいと生まれて初めて思いました。

■今日、募金箱に金髪にピアスの若い兄ちゃんが万札数枚入れていた。そしてその友人に「ゲームなんていつでも買えるからな」と言っていたのが聞こえて私含め周りの人達も募金していた。人は見た目じゃないことを実感した。感動したお昼の時でした。

■『まい、お前今日なんで髪ストレートなん? 巻き髪の方が俺好きだって言ったべ』『そーだけどー、まいに出来る節電ってこれ位しか思い浮かばなかったしいー』電車の中でのギャルカップルの会話。日本全体が自分にできることを考えてんだな。って実感して、なんかうるうるしてしまいました。まいちゃんイイネ!

■2歳の息子が独りでシューズを履いて外に出ようとしていた。「地震を逮捕しに行く!」と叫んでいた。小さな体に宿る勇気と正義感に力をもらった。

■身内が安否不明なのに、災害対策本部で仕事をしている人たち。「大丈夫ですか?」と尋ねると「本心では今すぐに飛んで行きたいけど、今私ができることはこれしかないから」。なんて律儀!日本ってやはり世界一暖かい国だよね。感動して泣けてきた。

■昨夜のこと。ある駅近くのコンビニが停電の中自家発電で営業していた。レジに長蛇の列が出来ているさなか、燃料が切れたのか自家発電が切れてレジが動かなくなった。真っ暗な店内。皆手に持った商品を棚に戻して店を出ていた。そのまま持って出ても誰も分からない状況だったけど、すごい道徳心!

■ドイツ人の友達が地震が起きた時に渋谷に居て、パニックになっていた所を日本人に助けてもらったらしく、その時の毅然とした日本人の態度や足並み乱さずに店の外に出てやるべきことを淡々とこなす姿にひどく感動、まるでアーミーのようだったと言っていた。

■タクシー運ちゃんと電車駅員さんとおばさんと話したけど、みんな遅くまで帰れなかったりしてすごく疲れているのに、苛立つ事なく、言葉遣いもふるまいも丁寧で、逆に気遣われてしまった。「みんな大変だから」という "みんな"って意識があることに感動するし、私も受け継いで大事にしたい文化。 (以上、引用終)

感動です! そしてたくさんの勇気をもらいました!

「心はいつも一緒」希望の芽を確実に育てるために、一人一人ができることを考え、そして着実に行動に移していくことが大事であると改めて痛感します。
私もKIのコンサルタントとして、こうした日本文化の良さを「強い組織」の源泉にすべく「力を合わせ助け合う組織づくり」「心でつながり合う組織、心を支え合う組織づくり」をさらに世の中に広めていこうと、強く心に刻みました。


以上

(文責 内田 潤)

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